終の住処を整える:覚悟すべき時がきても、少しでも楽しく過ごせたらいい

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住処が医療機関のように・・・

老人ホームの一室には現在、酸素ボンベや痰を吸引するための機器が設置されている。

緊張感が高まる。
母は会話ができる状況だけれど、こちら側が注意深く聞き取らなくては何を言っているのか理解できない段階にある。数日前まで動いていた左手に力が入らなくなってきている。

私は連日、見舞うことを回避しながら週2〜3回ペースで実家(=ホームの居室)に戻っている。
親族は休日を利用して訪ねてきているみたいで、母もそれを記憶しているようであった。

今なら会話できる。

冬の日照時間が限られ、曇りが長く続くと気持ちがかなりどんよりしてくる。
季節性のうつ病になりそうな気配を打ち消すために私は、出来るだけ楽しく時間が過ごせるように工夫する。

夢の中ではオールスターキャスト

今年になったから夢を立て続けにみるようになってきた。
現在、生存している人から、天国にいる人までオールスターキャストで展開される。

リアリティがある内容が多いみたいだけれど、早朝から家事をこなしていると空気がチビチビ抜かれているみたいに、段々と忘却してくる。
それで良いと思う。

高齢者が健康を維持しながら生存す意味と底力を今、痛感する。

我が家はここ数年の断捨離のおかげで無駄のない環境を維持することができている。
これといって欲しいものはなかったけれど、災害の多い国にいることもあって防災用品などは少し買い足していくことを目指している。
今年になって簡易型の折りたたみベッドを購入した。単価数千円の安価なものだけれど昔でいうボンボンベッドのようで寝心地は悪くない。
これをいつかビーチなどに持ち込んで時間を過ごせたら幸せだろう・・・と想像する。

この一品は、いつでも母のベッドサイドに泊まり込むぞ!
という覚悟の現れとでも申しましょうか。

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