心理学人名事典:トールマン[Tolman,Edward Chace;1886〜1959]

エドワード・トールマン
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トールマンはどんな人?

アメリカの心理学者で、マサチューセッツ工科大学で工学関係の学位を得てからハーヴァード大学において心理学の学位を取得しました。また、カルフォルニア大学バークレー校でネズミを用いた実験にも専念しました。

彼はワトソンの行動主義に共鳴し、そこから研究を出発させていきましたが、後に目的的行動主義を展開していきました。

トールマンの理論・業績

トールマンは行動の解析にあたって環境の認知、目標とそれに導く手段との関係の認知といったものを仲介変数として重要視しました。

「学習は刺激と反応との結合ではなく、認知の成立などいかなる意味を持つかが把握されること」であると理解され、サイン・ゲシュタルト説を唱えていきました。

彼は科学的な形式を整えることによって難点を克服しようとしました。また、認知的な立場とハルの行動理論の立場との論争をめぐって多くの実験が行われ学習理論に寄与したと考えられています。

文 献

福島 章 編(1996)精神分析の知 88, 新書館.
氏原 寛・山中 康裕 他 編(1999)カウンセリング辞典, ミネルヴァ書房.
中島 義明・子安 増生 他 編(1999)心理学辞典, 有斐閣.
氏原 寛・山中 康裕 他 編(2004)心理臨床大事典 改訂版, 培風館.
下山 晴彦 編(2014)誠信 心理学辞典 [ 新版 ], 誠信書房.
IPSA心理学大学院 予備校(2022)公認心理師試験対策標準テキスト ’22~’23年版, 秀和システム.

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