心理学人名事典:ソーンダイク[Thorndike,Edward Lee;1874〜1949]

ソーンダイク
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ソーンダイクはどんな人?

ソーンダイクは実験および教育心理学の研究者で、アメリカのマサチューセッツ州ウィリアムズバーグに生まれた心理学者です。ウェステリア大学でB.A、ハーヴァード大学でB.AとM.A、コロンビア大学でPh.Dを取得しています。

1898年に学位を取得してから、同大学で1940年までの40年間以上、研究生活続けていました。彼はコロンビア大学のキャッテルのもとで、ネコを用いた問題箱の「試行錯誤」学習の実験も行っています。

ソーンダイクの業績・理論:教育測定運動の父・アメリカの教育心理学の創始者

連合主義と機能主義を結びつける

ソーンダイクはジェームズの弟子でもあるため、生活体の活動は適応を意味し、適応は学習を通じてなされると考えました。また学習を心理学の中心問題と考え、パブロフやワトソンに先立って行動理論を発展させたといいます。

学習の原理効果の法則、練習の法則、準備の法則を挙げています

ネコの問題箱の実験とは:試行錯誤説

お腹がすいたネコを餌が置かれた箱の中に入れます。
箱の中には紐があり、その紐を引くと扉を開けることができます。
ネコは早く餌を食べようと、扉を引っかいたり、柵から手を伸ばして餌を取ろうとしますが、餌を手に入れることは出来ません。この行動は目的を達成するために直接つながらない行動で「誤反応」と呼ばれています。

しかし様々な行動を通して偶然、扉が開くことに気がつきます。
そしてこれらの行動を繰り返すことで、ネコは徐々に無駄な反応をしなくなって、扉を開けるまでの時間が短縮されていったといいます。
結果、失敗を繰り返す中で誤反応が少なくなり、正しい反応を学習してというプロセスです

gomagoma

僕も練習すると上手になるよ

文 献

福島 章 編(1996)精神分析の知 88, 新書館.
氏原 寛・山中 康裕 他 編(1999)カウンセリング辞典, ミネルヴァ書房.
中島 義明・子安 増生 他 編(1999)心理学辞典, 有斐閣.
氏原 寛・山中 康裕 他 編(2004)心理臨床大事典 改訂版, 培風館.
下山 晴彦 編(2014)誠信 心理学辞典 [ 新版 ], 誠信書房.
IPSA心理学大学院 予備校(2022)公認心理師試験対策標準テキスト ’22~’23年版, 秀和システム.

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