心理学を学ぼう⑼:福祉に関する心理学(完全問題集にあるキーワード)

クッションでまどろむポメチワの小型犬
hokenC

今回は「福祉に関する心理学」について過去問題を解き、キーワードの復習をしています。心理学についてはこの数年間、日常的に学習することはなく、時々研修を受けたり学会に参加したりする程度で、基礎的な知識がすっかり忘却されている可能性があると思っています。
実際に実務経験がある領域では比較的解答しやすいものも含まれているのですが、心理アセスメントに関する内容にはあまり自信がありません。
国試対策では初心者マーク🔰をつけながら取り組んでいきます。

目次

「完全合格問題集」の中のキーワード

児童虐待、子どもへの虐待、児童虐待における死亡事例、要保護児童対策地域協議会、心理的虐待、虐待の心理的問題、心的外傷後ストレス障害、愛着形成の阻害、ADHD 、教育的・経済的・身体的・心理的虐待、ネグレクト、夫からの暴力、広汎性発達障害、反応性愛着障害、知的障害、分離不安症/分離不安障害、少子高齢化、子どもの貧困問題、抑うつ状態、取り繕い反応、半側空間無視、振り返り徴候、ものとられ妄想、EMDR、二次的外傷性ストレス(STS)、フラッシュバック、反抗挑戦性障害、マルトリートメント、児童虐待と緊急一時保護、社会的養護における家族再統合、社会的養護における永続性(パーマネンシー)、中途障害者の障害受容、ケース・アドボカシー、ノーマライゼーション、バリアフリー、児童の権利に関する条約、公認心理師の緊急介入、ひきこもり当事者への訪問支援、児童相談所、児童養護施設、自立援助ホーム、児童自立支援施設、児童心理治療施設、児童発達支援センター、第三種少年院(医療少年院)、発達障害者支援センター、措置、子育て支援、アドバンス・ケア・プランニング、地域包括支援センター、改訂長谷川式簡易知能評価スケール(HDS-R)、ミニメンタルステート検査(MMSE)、認知症、Alzheimer型認知症、高齢者への回想法、非薬物的介入、特定妊婦、緊急一時保護、強迫行為、常同行動、離人症状、見当識障害、抑制の欠如、老老介護、要介護、高齢者虐待・・・等

福祉領域に関する用語について復習しています
心理教科書 公認心理師 完全合格問題集 」P292-339

配偶者からの暴力(DV)

DVには緊張期、爆発期、ハネムーン期があり、DVを理解する枠組みとしてドゥルース・モデルがあります。
このモデルには「パワーとコントロールの車輪」があります。車輪の一番外側には「身体的暴力と性的暴力」があり、内側には「脅す、孤立させる、過小評価などを含めた8つの心理的暴力」があると考えられています。

二次的外傷性ストレス(STS)

一般には、トラウマ被害者のケアをする人が、二次的にPTSDに準ずる症状を呈することをいいます。
*二次受傷、共感疲労、燃え尽きなどの概念と重なるものと考えられています。

社会的養護における永続性(パーマネンシー)

子どもの成長のために継続的で安定した養育者との関係を築き、養育環境を整えることをいいます。
*国際連合の「児童の代替的養護に関する指針」にも記載されています。

ユーズアドバイザー養成プログラム

プログラムでは、自発的に相談に訪れる「イーブン(対等)」の関係に比べ、相談意欲が極めて低い訪問現場の関係性は、援助者の「ワン・ダウンポジション(一段下がった立場)」で始まるということです。

児童福祉施設

  • 自立援助ホーム:15歳から20歳までの家庭がない児童や家庭にいることができない児童が入所する施設。
  • 児童自立支援施設:不良行為をなす、またはなすおそれのある児童や、家庭環境などの環境上の理由から生活指導を必要とする児童を対象とする施設。
  • 児童心理治療施設:心理的問題を抱えた児童に総合的な心理治療や支援を行う施設。
  • 児童発達支援センター:日常生活における基本的動作の指導、自活に必要な知識や技能の付与または集団生活への適応のための訓練を行う施設。
  • 第三種少年院(医療少年院):心身に著しい障害があるおおむね12歳以上26歳未満の者を収容する少年院。

アドバンス・ケア・プランニング

医療・ケアを受ける本人が多職種の医療・介護従事者、家族等の信頼できる者と十分な話し合いを行うプロセスであり、「本人による意思決定」を基本とした上で、人生の最終段階における医療・ケアを進めることが最も重要な原則になっています。

改訂長谷川式簡易知能評価スケール(HDS-R)
ミニメンタルステート検査(MMSE)

改訂長谷川式簡易知能評価スケール(HDS-R)

年齢、日時の見当識、場所の見当識、言葉の記銘、計算、数字の逆唱、言葉の遅延再生、物品記銘、言語の流暢性の9項目を検査し、30点満点で20点以下は認知症の疑いが高まります。

ミニメンタルステート検査(MMSE)

時間の見当識、場所の見当識、単語の即時再生、遅延再生、計算、物品呼称、文章復唱、3段階の口頭命令、書字命令、文章書字、図形模写の11の評価項目から構成されています。
30点満点で10点未満では高度の知能低下、20点未満では中程度の知能低下、23点以下で認知症が疑われ、27点以下は軽度認知障害(MCI)の疑いがあると判断されます。

COGNISTAT

3領域の一般因子:覚醒水準・見当識・注意
5領域の認知機能:言語・構成能力・記憶・計算・推理 を評価できる神経心理学的検査です。
認知症のアセスメントで実施されています。

児童虐待に関するアーカイブ記事はこちらです

家事の合間に問題集にトライ!

文 献

公認心理師試験対策研究会(2022)心理教科書 公認心理師 完全合格問題集 第1回〜第5回試験解説版, 翔泳社.
IPSA心理学大学院 予備校(2022)公認心理師試験対策標準テキスト ’22~’23年版, 秀和システム.
下山晴彦 編(2014)誠信 心理学辞典 [ 新版 ],誠信書房.

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