今回は、精神科領域の症状や診断基準、治療の方向性について学習しました。心理専門職が国家資格化してから医療機関で働く心理師が年々増えてきているのではないかと思います。
精神医学の分野だけでなく、身体的な疾患を含めた医学知識が求められています。在職してからも日々、勉強が続いていく感じです。
完全合格問題集のキーワード:P450-495
DSM-5、次元モデル、認知症、中核症状、周辺症状、行動・心理症状(BPSD)、記名障害、常同行動、転導性の亢進、カプグラ症候群、被影響性、認知症心理社会的治療技法、せん妄、依存症、アルコール依存症、離脱症状、物質関連障害、物質使用障害、統合失調症、K.Schneider の一級症状、緊張病、投薬療法、双極性障害、うつ病、妄想、軽症うつ病エピソード、パニック障害、パニック発作、全般不安症/全般性不安障害、強迫性障害、反応性アタッチメント障害、心的外傷およびストレス因関連障害群、PTSD、急性ストレス障害、解離性(転換性)障害、更年期障害、慢性疲労症候群、代理によるミュンヒハウゼン症候群、神経性無食欲症、神経性やせ症、ナルコレプシー、むずむず脚症候群、パーソナリティ障害、境界性パーソナリティ障害、窃盗症・病的窃盗、知的能力障害、神経発達症群/神経発達障害群、注意欠如多動症/注意欠如多動性障害(AD /HD)、二次障害、てんかん、複雑部分発作、向精神薬、抗認知症薬、副作用、依存しやすい精神薬剤、錐体外路系副作用、パーキンソン症候群、悪性症候群、SSRI、SNRI、ベンゾジアゼピン受容体作動薬、睡眠薬、オピオイド、精神科へ紹介すべき状況・・・等
精神科治療について復習
精神科に紹介すべき状況
- うつ病で自殺念慮が強い、あるいは3ヶ月以上続くうつ状態
- 双極 Ⅰ 型障害の躁状態
- 統合失調症の幻覚妄想状態や、著しい興奮状態
- 境界性パーソナリティ障害で自傷行為や過食拒食を繰り返す
- 患者の生命に何らかの危険が及ぶと判断されるとき
- その他心理師の力量により支援が難しいと感じたとき
ベンゾジアゼピン系の睡眠薬の副作用
翌朝の眠気、ふらつき、転倒、健忘、反跳性不眠、奇異反応 など
(さらにアルコールの併用で起こりやすくなります)
高齢者に対して副作用が少ないとされる睡眠薬は、オレキシン受容体拮抗薬とメラトニン受容体作動薬と考えられています。いずれも「反跳性不眠や依存性がなく、筋弛緩作用も少ない」ということです。
賦活症候群
SSRI や SNRI は投与初期に、悪心・嘔吐を伴いやすく、気分の高揚や脱抑制が起こることがあります
ナルコレプシー:DSM-5 では睡眠ー覚醒障害群に分類
パーキンソン症候群:抗精神病薬の副作用として錐体外路症状が出現
小刻み歩行、動作緩慢(無動)、よだれ(流涎)、筋肉のこわばり(固縮)、手の震え(振戦)、アカシジア、ジストニア、ジスキネジアなどが現れます。
アカシジア、ジストニア、ジスキネジアについては、復習しておいてくださいね。
統合失調症については「ごまごまプレイス」のアーカイブ記事を読んでみてください
精神症状については「心理学用語集」のサイトで復習します
公認心理師試験対策研究会(2022)心理教科書 公認心理師 完全合格問題集 第1回〜第5回試験解説版, 翔泳社.
IPSA心理学大学院 予備校(2022)公認心理師試験対策標準テキスト ’22~’23年版, 秀和システム.
下山晴彦 編(2014)誠信 心理学辞典 [ 新版 ], 誠信書房.
下山晴彦 中嶋義文 編(2016)公認心理師必携 精神医療・臨床心理の知識と技法, 医学書院.
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