今回は心理学研究を進める上で必要な研究方法や倫理、統計解析方法などについて学習しました。過去問題では久方ぶりに聞く用語まみれで、少し怯んでしまいましたが、解いていくうちに徐々に学生時代のこと(=苦労?)を思い出してきました。
心理学統計については、臨床心理士の養成機関では修士論文作成時に必要不可欠な知識であると思います。公認心理師の国家試験でも約2%が出題される領域ですので、学習時間が確保でき十分理解ができていると安心ですね。
ぼくはちょっと苦手だったけどな〜
「完全合格問題集」の中のキーワード
従属変数、剰余変数、独立変数、離散変数、誤差変数、連続変数、ダミー変数、研究倫理審査、縁故法、盗用、改ざん、ねつ造、多重投稿、利益相反、因果的検討、因果関係、共変関係、信頼性、妥当性、α係数、再検査法、安定性、生態学的妥当性、観察法、観察者バイアス、時間見本法、自然観察法、実験観察法、質問紙法、匿名、心理的圧力、自己評価、馴化、脱馴化、新奇性、馴化-脱馴化法、スティルフェイス、選好注視法、期待違反法、ものの永続性、1要因分散分析、4要因分散分析、被験者内計画、効果研究、要因統制、事例実験、介入、ランダマイゼーション検定、ランダム化比較実験、統制群、効果量、t 検定、因子分析、判別分析、分散分析、重回帰分析、クラスター分析、共通性、独自性、因子構造、因子負荷、単純構造、説明変数、相関係数、予測値、基準変数、パス解析、間接効果、直接効果、主成分分析、正準相関分析、中央値、平均値、標準偏差、不偏分析、四分位偏差、幾何平均、算術平均、相乗平均、調和平均、偏相関係数、順位相関係数、積率相関係数、部分相関係数、間隔尺度、比率尺度、第3の変数の影響、四分点相関係数、Φ係数、帰無仮説、第1種の誤り、第2種の誤り、対立仮説、F 分布、t 分布、2項分布、正規分布、カイ2乗分布、量的変数、質的変数、標本平均、母平均、対応のない t 検定、K.Pearson の相関係数・・・等
心理学における研究について復習しています
「心理教科書 公認心理師 完全合格問題集 」P56-71
研究を行う上での不正行為
- 盗用
- 他の研究者のアイディア、分析・解析方法、データ、研究結果、論文又は用語を、当該研究者の了解もしくは適切な表示なく流用することをいいます。
- 改ざん
- 研究資料・機器・過程を変更する操作を行い、データ、研究活動によって得られた結果等を真正でないものに加工することをいいます。
- ねつ造
- 存在しないデータ、研究結果等を作成することをいいます。
- 多重投稿
- 同じ論文を同時に複数の学会誌に投稿して査読を受ける行為をいいます。
- 利益相反
- 外部との利益関係によって研究者の社会的責任と、外部との関係によって得る利益が相反することで、研究者として必要な公正性が損なわれる可能性があることを意味します。
馴化-脱馴化法
対応のある1要因分散分析
「対応のある」とは、同じ集団に対して繰り返しデータをとった場合のことをいいます。
「1要因」とは、独立変数が1つであることを意味します。
因子分析
多数の観察変数間に潜在因子としての構成概念を見いだすための多変量解析法のことをいいます。
複数の因子を仮定する際には因子軸の回転を行いますが、軸には直交回転と斜交回転があります。
直交回転は因子が相互に無相関であると考えますが、因子間に相関が少なからずあると仮定する場合は斜交回転の方がデータに即した方法であると考えられています。
重回帰分析
基準変数を複数の説明変数で表現する分析法です。
重相関係数は説明率と呼ばれるもので、この数値が高いほど基準変数を説明変数が説明している割合が多くなり、分析が妥当であると判断されます。
パス解析
重回帰分析を繰り返し行うことで理論的根拠にもとづく因果モデルの影響関係を分析できる方法です。
統計に関する基礎的な用語については、大学等で学んだ内容を確認しておくと安心ですね。よかったら「ごまごまプレイス」のアーカイブ記事をご覧ください。
アーカイブ記事を紹介します「統計解析の基礎」
公認心理師試験対策研究会(2022)心理教科書 公認心理師 完全合格問題集 第1回〜第5回試験解説版, 翔泳社.
IPSA心理学大学院 予備校(2022)公認心理師試験対策標準テキスト ’22~’23年版, 秀和システム.
下山晴彦 編(2014)誠信 心理学辞典 [ 新版 ], 誠信書房.
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