今回は心理に関する支援として、心理療法の技法などについて学習をしています。この領域はブループリントにおいても約9%出題されるという領域で、前回よりも比重が高く設定されています。
心理職にとっては最も専門性が高い内容なので、最新の技法も含めて学習を進めておく必要性があります。
臨床心理士になるためのトレーニングを受けていた頃のことを思い出しました。様々なクライエントさんとの出会いはとても大切な経験になっています。
「完全合格問題集」の中のキーワード
心理療法の効果検証、社会構成主義、面接における沈黙、構造化面接、問題解決技法、誘導による発見、モデリング、マインドフルネス、精神力動療法、森田療法、内観法、動作法、認知療法、認知行動療法、統合的心理療法、クライエント中心療法、共感的理解、フォーカシング指向心理療法、構成的グループエンカウンター、I.D.Yalomの集団療法、パニック障害、恐怖症、嫌悪療法、自律訓練法、エクスポージャー、バイオフィードバック、アサーション・トレーニング、アウトリーチ、緩和ケア、対象喪失、悲観セラピーの原則、公認心理師の提案の意図、エビデンスベイスト・アプローチ、ナラティブ・アプローチ、カウンセリングの終結、心理療法の失敗・中断、作業同盟(治療同盟)、動機づけ面接、J.O.Prochaskaらの多理論統合モデル、負の相補性、個人情報・プライバシー保護、心理相談記録と報告・・等
心理に関する支援の用語について復習しています
「心理教科書 公認心理師 完全合格問題集 」P230-257
社会構成主義 P231
K.J.Gergenによって提唱された考え方
「社会の現実は人間の認知(認識、解釈)の枠組みの中で作り上げられていくもの」とされています。
オープンダイアローグやナラティブセラピー、ブリーフセラピーに影響を与えました。
誘導による発見 P235
森田療法・内観法 P235
森田療法の治療段階
- 絶対臥褥期(原則1週間程度は、食事・洗面・トイレ以外は病室に横になって過ごします)
- 軽作業期
- 重作業期
- 社会復帰期
内観法
吉本伊信によって考案された心理療法で、内観3項目が設定されています。
「してもらったこと」「して返したこと」「迷惑をかけたこと」 1〜2時間おきに指導者に報告します。
認知行動療法の理論 P237
- A.T.Beck:認知行動療法を創始した精神科医
- D.Meichenbaum:自己教示訓練法を提案し、体系化した心理学者
- G.A.Kelly:パーソナル・コンストラクト理論を提唱した心理学者
- G.H.Bower:感情ネットワークモデルを提唱し、「気分一致効果」「気分状態依存効果」を明らかにしました。
- H.J.Eysenck:人格心理学や行動療法を体系化した心理学者
弁証法的行動療法 P239
境界性パーソナリティ障害に対する認知行動療法で効果が実証されています。
弁証法、マインドフルネス、行動分析の要素が取り入れられ、個別面接、集団のスキル訓練、電話による対応、セラピスト同士によるコンサルテーションから成り立っています。
心理学的な介入方法 P245
- 嫌悪療法:行動療法における古典的条件づけに基づく技法の一つ。
- 自律訓練法:自己催眠訓練法の一種でリラクセーションなどに用いられます。
- エクスポージャー:不安や恐怖を引き起こす刺激に対して少しずつ「接近・接触」することで恐怖症状を軽減する方法。
- バイオフィードバック:自律神経系の働きを脳波などの生理指標を外在化し、コントロールできるようにする手法。
- アサーション・トレーニング:自分の気持ちを率直に適切な方法で伝えるようにする手法。
心理療法における負の相補性 P255
セラピストとクライエントが怒りや敵意といった負の感情を互いに増幅させてしまうことをいいます。
カウンセリングの中断の原因となることが指摘されています。
公認心理師試験対策研究会(2022)心理教科書 公認心理師 完全合格問題集 第1回〜第5回試験解説版, 翔泳社.
IPSA心理学大学院 予備校(2022)公認心理師試験対策標準テキスト ’22~’23年版, 秀和システム.
下山晴彦 編(2014)誠信 心理学辞典 [ 新版 ], 誠信書房.
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