心理学と公衆衛生看護学の学び直しをしています:認知行動療法(No.7)

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認知行動療法 P208〜211

認知行動療法(CBT)は、行動療法に基づく技術と認知療法に基づく技術を、対象に合わせて適宜組み合わせて介入する心理療法です。

現在では、さまざまな精神障害や心身の不適応に対して薬物療法と並んだ治療的アプローチとして支持されています。

CBTの特徴

  • 生活場面で生じる具体的な問題に焦点を当てる。
  • 環境と個人の反応(認知・行動・感情・身体)が織りなす問題維持の悪循環に着目する。
  • クライエントとの協働関係を構築し、問題解決に向けた具体的戦略を立てる。
  • クライエント自身のセルフコントロールを目標とする。
  • 障害や問題ごとに有効な構造化された介入プロトコルが充実している。

CBTの実施プロセス

  • 導入:関係性の構築、動機づけ
  • 見立て:アセスメント、ケース・フォーミュレーション
  • 目標設定:心理教育、当面の作業仮説・目標設定
  • 介入:技法の説明・選択・施行・評価・修正
  • 終結:再発予防

介入技法の分類

環境への介入:環境調整、関係者へのコンサルテーション

行動への介入:応用行動分析、行動活性化、アサーション・トレーニング、ソーシャルスキル・トレーニング、問題解決法

感情への介入:曝露法、曝露反応妨害法

認知への介入:心理教育、セルフ・モニタリング、認知再構成法、ソクラテス式対話、行動実験

身体への介入:呼吸法、漸進的筋弛緩法、リラクセーション、マインドフルネス

下山晴彦 中嶋義文 編「公認心理師必携 精神医療・臨床心理の知識と技能」2016 医学書院.

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