心理学と公衆衛生看護学の学び直しをしています:妄想とは(No.6)

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妄想とは P42〜43

妄想の定義

  • 不十分な根拠に基づき強固に確信されていること(確信性)
  • 合理的な説明や反証があっても訂正できないこと(訂正不能性)
  • 患者の教育的・文化的背景からみて不合理な信念があること(誤り)
    〜訂正できない、誤った、強く確信された信念〜

一次妄想:突然に不合理な思考が起こり、これが直感的事実として確信される場合

  • 妄想気分
  • 妄想知覚
  • 妄想着想 など

二次妄想:患者の感情、状況、異常体験などから心理学的に了解しうるように発生する妄想

  • 躁状態における誇大妄想
  • うつ状態での罪業・貧困・心気妄想
  • 聴覚障害者の迫害妄想 など

内容による分類

  • 関係妄想:被害妄想、注察妄想、被毒妄想、恋愛妄想、嫉妬妄想、好訴妄想
  • 微小妄想:貧困妄想、罪業妄想、心気妄想、否定妄想
  • 誇大妄想:血統妄想、宗教妄想、発明妄想

させられ体験(作為体験):統合失調症に特異的と考えられてきたもの

考想吹入、考想奪取、考想伝播 など

幻聴について

考想化声:自分の考えが声になって聞こえる
対話形式の幻聴:2人以上の人物が患者本人のことを話題にして話し合っているもの
注釈幻聴:自分の行為や考えを絶えず注釈する声が聞こえる

下山晴彦 中嶋義文 編「公認心理師必携 精神医療・臨床心理の知識と技能」2016 医学書院.

心理学用語の学習サイトで「妄想等の精神症状」について学習する

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