目次
妄想とは P42〜43
妄想の定義
- 不十分な根拠に基づき強固に確信されていること(確信性)
- 合理的な説明や反証があっても訂正できないこと(訂正不能性)
- 患者の教育的・文化的背景からみて不合理な信念があること(誤り)
〜訂正できない、誤った、強く確信された信念〜
一次妄想:突然に不合理な思考が起こり、これが直感的事実として確信される場合
- 妄想気分
- 妄想知覚
- 妄想着想 など
二次妄想:患者の感情、状況、異常体験などから心理学的に了解しうるように発生する妄想
- 躁状態における誇大妄想
- うつ状態での罪業・貧困・心気妄想
- 聴覚障害者の迫害妄想 など
内容による分類
- 関係妄想:被害妄想、注察妄想、被毒妄想、恋愛妄想、嫉妬妄想、好訴妄想
- 微小妄想:貧困妄想、罪業妄想、心気妄想、否定妄想
- 誇大妄想:血統妄想、宗教妄想、発明妄想
させられ体験(作為体験):統合失調症に特異的と考えられてきたもの
考想吹入、考想奪取、考想伝播 など
幻聴について
考想化声:自分の考えが声になって聞こえる
対話形式の幻聴:2人以上の人物が患者本人のことを話題にして話し合っているもの
注釈幻聴:自分の行為や考えを絶えず注釈する声が聞こえる
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