心理学と公衆衛生看護学の学び直しをしています:強迫症(No.10)

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強迫症 P76〜79

強迫症(OCD)とは

  • 繰り返し生じる思考(強迫観念
  • 観念を打ち消すための繰り返しの行動(強迫行動
  • 幸運、不運な数へのこだわり
  • 無意味な行動の反復
  • 価値観の喪失に伴うためこみ
  • 性的・宗教的な思考へのとらわれ

セロトニン神経系の異常がOCDの病態に強く関与していると推定されています。
三環系抗うつ薬のクロミプラミンや選択的セロトニン再取り込み阻害薬(SSRI)の有効性が証明されています。

治療が行われなければ慢性の経過をたどり、早発例においては社会適応が妨げられ長期の引きこもりに至るケースが少なくないといいます。また併存疾患として最も多いのは「うつ病」で30%以上に合併すると考えられています。その他、パニック症、社交不安症、全般不安症、限局性恐怖症といった不安症群も合併しやすい疾患になっています。

治療

  • 心理教育
  • 薬物療法
  • 認知行動療法(CBT):妨害によって症状を軽減する目的で曝露反応妨害法(ERP)があります。

心理師の役割
① 症状の分析・評価
② 薬物療法主体の治療における家族との関係調整を含めた心理面のサポート
③ 曝露反応妨害法(ERP)などによる、より積極的な治療介入の実施 など

下山晴彦 中嶋義文 編「公認心理師必携 精神医療・臨床心理の知識と技能」2016 医学書院.

心理学用語の学習サイトで「強迫症および関連症群」について学習する

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