心理学を学ぼう⑷:医療の基本知識(公衆衛生の定義と医療安全対策)

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今回は公衆衛生に関する考え方や、医療の安全を確保するための理論・対策等について学習をしています。

サイコロジスト

この領域については、従来の心理師では専門的に勉強するチャンスは少なかったかもしれませんが、医療現場で活動する心理職が年々増加し、国家試験でも知識が問われる内容になってきています。

gomagoma

学生の頃から勉強しておくといいかも〜

目次

公衆衛生の定義:ウィンスロウ(Winslow,C.E.A)

公衆衛生は、環境衛生、伝染病感染の防止、個人衛生に関する各人の教育、疾病の早期診断と予防治療のための医療および看護サービスの組織ならびに健康保持に必要な生活水準を各人に保障する社会的機構の整備を目的とした共同社会の組織的努力を通して疾病を予防し、生命を延長し、健康と活動能率を向上し、すべての住民に生来の権利である健康と長寿を得させるため、組織的に上記の成果を取りまとめようとする科学および技術である。

環境整備、感染予防、衛生教育、医療・看護サービスの組織化、社会制度の改善に対して取り組みこと

制度としての医療 ー 公衆衛生

臨床は、患者個人を対象としますが、公衆衛生は患者全体や地域社会などの集団を対象とします。

健康への影響に関するピラミッド:Frieden TR

対象者数が多い順に

  • 社会経済的要因
  • 健康に関する認識や決定を健康的なものに変化させる取り組み
  • 長期的な予防効果のある介入
  • 臨床的な介入
  • カウンセリングと教育

医療の質 医療安全総論

KYT(危険予知トレーニング)

危険(Kiken)+ 予知(Yochi)+ トレーニング(Training)

5S活動

整理、整頓、清掃、清潔、躾(しつけ)

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医療の安全に関する最新の情報は「国民衛生の動向 2022/2023」が参考になります。詳しくはアーカイブ記事を参照してください。

医療に係る安全管理のための基本的な考え方(国立国際医療研究センター)

患者と医療従事者間のコミュニケーションを図り、日頃から信頼関係を構築していくものとする。

医療事故が起きてから対策を立てるのではなく、問題が起きる可能性がある場合に事前に対処する「事故防止型」を医療従事者全員が目指す。

病院全体として医療事故防止に取り組むために、各診療科、病棟および各職種横断的な組織を設け、アクシデントおよびインシデントに関する報告システムにより、リスク情報を早期に把握、分析し、医療事故防止対策に活用する。

文 献

下山晴彦・中嶋義文 編(2016)「公認心理師必携 精神医療・臨床心理の知識と技法」医学書院 P6-8.

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