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ムーア[Moore,O.K.]とは?
応答する環境( responsive environment )を提唱
幼児や児童がその周囲の環境である人やモノに働きかけたとき、それらが適切に応答すると、手ごたえ感や効力感が感じられ、知的好奇心が喚起されます。つまり、「応答する環境」とは認知発達上好ましい知見で、1966年にムーアが当時のコンピュータと、タイプライタとを連動させた「トーキング・タイプライタ」を開発して、就学前の児童の言語教育で成果をあげました。
日本でも、障害児や幼稚園児童などの総合的な知的発達の支援をめざして、コンピュータを用いた「応答する学習環境室」をめぐる研究が行われ成果が出ています。
ムーアが考える応答的環境とは
1. 子どもが自由に探索できること
2. 子どもの活動の結果がすぐに子どもに知らされること
3. 子どもが好む自由な進度で活動できること
4. 環境内の諸関係を見出すために、あるいは問題を解決するために、子どもは自分の能力を十分に発揮できること
5. 発見された構造(知識)が、他に応用できる一般性を持つこと
福島 章 編(1996)精神分析の知 88, 新書館.
氏原 寛・山中 康裕 他 編(1999)カウンセリング辞典, ミネルヴァ書房.
中島 義明・子安 増生 他 編(1999)心理学辞典, 有斐閣.
氏原 寛・山中 康裕 他 編(2004)心理臨床大事典 改訂版, 培風館.
下山 晴彦 編(2014)誠信 心理学辞典 [ 新版 ], 誠信書房.
IPSA心理学大学院 予備校(2022)公認心理師試験対策標準テキスト ’22~’23年版, 秀和システム.
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