ヤスパースはどんな人? 〜哲学大図鑑(ウィル・バッキンガムほか 著)より〜
カール・ヤスパース(1883〜1969年)は、ドイツの哲学者にして精神医学者で、キルケゴールやニーチェから強い影響を受けたといいます。彼は実存主義哲学者として、哲学とは真理を実現しようとする私たち自身の試みにかかわると示唆しています。
ヤスパースの言葉
ひとりであるかぎりでのみ、人は哲学者になりうる。
自分たちの努力の成果に気づき、自らの意識をその限界を超えたところにまで高めることが可能となるのは、他者とのコミュニケーションにおいてだ。
ヤスパースのやかん:お茶を楽しむ直前に湧き立つ蒸気の怒りと、生きる力を知ることができる
ヤスパースのやかんが蓋を上下させている。
沸点に達したようだ。
アナタとワタシの生活水が熱を発している。
情熱の、怒りの感情が今、ここに湧き立つ。
濃厚な生命が顔出す瞬間だ!
滅多にないけどね・・・
gomagoma にもジブンの努力の成果を確認したいことがあります。
でもそれは、意識の限界を超えたところにまで高める何かが必要だといいます。
安全第一、無難な生き方ばかりを選択した者としては、そんな高みを全く知らない。
時に楽しいコミュニケーション、時に窮屈な対話の連続・・・
ひとりでいる方が気楽なことが多すぎる。
なので、小さな家には孤独を堪能できるスペースを用意し、リラックス、リラックス。
「ひとりであるかぎりでのみ、人は哲学者になりうる」・・・本当か?
哲学者というのは、精神という不可視の領域に長期滞在して、真の世界を実現しようとする人らしい。
これは簡単にできる作業ではなさそうだ。
今すぐ実践可能なことを探したい。
もしも「ヤスパースのやかん」がこの家にあれば
お茶を楽しむ直前に湧き立つ蒸気の怒りと、生きる力を知ることができる。
本当は怒ってなんかいない。
「アナタにも何かをやってのける力がある」と、知らせているだけだ。
小さな努力と、納得いく良心が奏でる音叉の性能を信じて。
くれぐれも火傷をしないよう、お気をつけくださいませ。
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