スピノザの炊飯器:どのくらいの? どれほどの? どんな神が蓋の中に隠れている?

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スピノザはどんな人? ゼロからはじめる!哲学史見るだけノート(小川 仁志 監修)より

スピノザ
フィロソファー

バールーフ・デ・スピノザ(Baruch De Spinoza;1632年11月24日 〜1677年2月21日)は、オランダの哲学者で「意識と身体は連動しており、さらに自然も含めたすべてのものが一つの存在である」と考えました。
また教師とレンズ磨きで身を立てて、生涯独身を貫き哲学に身を捧げたといいます。

彼は、人間もそれを取り巻く動植物や環境も全てを自然とみなし、その自然自体が神だと唱えました(汎神論)。しかし神を非人格的なものと捉えることでスピノザは「無神論者や異端児」扱いされ、激しいバッシングを受けたといいます。

スピノザの言葉:人間の身体も意識も木も太陽も星も全て、神の一部である。

スピノザの炊飯器:どのくらいの? どれほどの? どんな神が蓋の中に隠れている?

かまどに火を入れる。
炊飯器のコンセントをさし「ON」にする。
どれも人間が考えついた生きるためのアイデア・・・

スピノザの炊飯器なら
「ヒトの身体も意識も木も太陽も星も全て、神の一部」と言うだろう。

たとえ、gomagoma みたいな犬であっても、意識が明瞭なら大事な宇宙の構成要素であると感じられる。
たとえ、孤独な最後を迎えようとも、汎神論的な大きな受け皿があれば寂しくなんかないのかもしれない。

これは・・・アナタとワタシの小さな家にも、無数の神が存在するということか。
建物に欠かせない木々、あらゆる命を最大限に生かす太陽、闇夜に希望の光を奏でる星・・・

すべてのイノチがスピノザの炊飯器に込められている。
生きていくためのエネルギー、生きていくための分配、生きていくための知恵、全てがここに。

かまどの蓋を開けるとき、小さな期待と沸き立つ蒸気が室内全部を包み込む。
ミンナの生活の中には、どのくらいの? どれほどの? どんな神が蓋の中に隠れている?

今日も食事をする前に必ず手を合わせ、「いただきます」と感謝。

スペインのワイン
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