ソクラテスはどんな人? 〜哲学大図鑑(ウィル・バッキンガムほか 著)より〜
ソクラテスは紀元前469年にアテナイの石工と産婆の間に生まれました。彼が父親の仕事を継がず哲学を学んだのは、兵役につく前のことだったと推測されています。ソクラテスがアテナイの街中でよく見かけられるようになったのは、父親が亡くなり、働かなくても妻クサンチッぺと暮らせるだけの遺産を相続してからなのではないかといいます。
ソクラテスは哲学的議論をくりひろげて、若い信奉者たちを獲得していきました。しかしアテナイの若者の心を惑わせた罪で死刑が宣告されました。彼は脱獄の機会をえたにもかかわらず、有罪判決を受け入れ毒ニンジンの杯を煽って亡くなったといいます。それが紀元前399年といわれています。
ソクラテスの言葉
生きるに値するただひとつの人生とはよい人生だ。
なにが「善」で、なにが「悪」なのかが本当にわかったときのみ、よい人生を送ることが可能になる。
問いかけを欠いた人生など、道徳性を欠いた無知に覆われた人生でしかない。
自分が無知であるという事実のほかには私はなにも知らない。
ソクラテスの掃除機:筒から表皮を吸引し、脱皮のお手伝いをしてくれる
ワタシは何も知らない。そしてワタシの行くべき方位も全くわからない。
「これからどうしていったら良いのか本当に見当がつかない・・・」
そういう時があります。
gomagoma にとって頼りになるのは、経験ですか? 直感ですか? 仲間ですか?
それさえも見失ってしまうことがあります。
ソクラテスの掃除機ならば、数多ある不安と混乱を払拭することができるのでしょうか。
アナタはこの世のことは何でも知っているのかね?
「さ〜」
何か一つでも把握できている事柄はあるのかね?
「どうだか〜」
普段、アナタが正しいと信じていることは何だね?
「正義かな? 平和かな? 知らんけど・・・」
そういうものが今の時代に、存在していると本気で考えているのかね、キミは?
「多分、ありそう・・・という感じ」
こんな問答を続けていても、らちがあかないということだけは知っている。
いくら正解を求めても「これぞという答えが出ない」というのが答えなのだから。
でもgomagoma はおそらく小さな家の床の間に三角座りをして思案するだろう。
「これから、どうしようかな〜」と。
すると、ソクラテスがスクリューになった筒から表皮を吸引し、脱皮のお手伝いをしてくれるのではないだろうか。
「問いかけを欠いた人生など、道徳性を欠いた無知に覆われた人生でしかない」のだから。
アナタとワタシの日常は「善」と「悪」の分別作業の繰り返しになるだろう。
ちょっと手間がかかるけれど、毎日の清掃作業は手が抜けない。
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