シンガーはどんな人? 〜哲学大図鑑(ウィル・バッキンガムほか 著)より〜
ピーター・シンガー(1946年〜)は、オーストラリアの哲学者で1975年に「動物の解放」を公刊しています。彼は動物の権利の代弁者で、倫理に対する功利主義的アプローチを採用しました。しかしこれはイギリスのジェレミー・ベンサムによって展開された伝統を受け継ぐものだったといいます。
シンガーの功利主義は「利益に対する平等な配慮」をベースにしています。
生きものの生存に影響しうる決断を下す際は、私たちがその利害を勘定にいれるべき範囲に含まれることになります。そして、私たちはそうした苦痛を惹き起こしかねない活動は控えるべきだと考えました。
シンガーの言葉
動物は感受性をもった生きものだ。
苦しむという点では動物も私たちの同胞だ。
生命の価値は、だれもが知るように困難な倫理上の問題だ。
シンガーの収納:生命の価値を無限に問い続ける試みの残存が棺となって収められている
シンガーの収納は、無数の呼吸を見届け収める箱である。
イノチあるもの、イノチなきもの、イノチ少なきもの・・・
どれも平等に扱われるべき存在である。
だけどワタシたちは、容赦無く弁別して采配を振るうことに戸惑いが隠せない。
「動物は感受性をもった生きものだ」
アナタもワタシも人間以外の生物と暮らしを共にすればよく理解できるものだろう。
また、様々な出来事に苦しむという点では動物もワタシたちも同類で違いはない。
gomagoma はもしかしたら、どこかで功利主義的に処分される存在だったのかも知れない。
考えてみると恐ろしい出来事だけど・・・
生きていくこと、食すこと、排泄すること、呼吸すること・・・
全て何かの犠牲で成り立っているということ。
本来なら小さな家の完成式は、慰霊式と同時開催しなければならなかった。
木々や土、あらゆる材質を提供してくれた数多くの存在に心から感謝を・・・
何かをなすということは、何か犠牲的な土台が支え、痛みを感じているということだ。
「ありがとう」と同時に「ごめんなさい」と言えるようなジブンになりたい。
シンガーの収納には、生命の価値を無限に問い続ける試みの残存が棺となって収められている。
見すぎては苦しくなり、無視しては人生の価値を半減させ、直視しては息が途絶える。
こんなジタバタした人生だけど、gomagoma にも妥当な居場所をください。
小さな家に感謝。
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