リオタールはどんな人? 〜哲学大図鑑(ウィル・バッキンガムほか 著)より〜
ジャン=フランソワ・リオタール(1924〜1998年)は、フランスのヴェルサイユに生まれ、パリのソルボンヌで哲学と文学を学びました。ジル・ドゥルーズとは知り合いで、卒業後は数年間、フランスとアルジェリアの高校で哲学を教えていました。
1950年代は、フランスの左派急進主義の政治運動に参加し、アルジェリア独立戦争を擁護したことで、よく知られるようになりました。しかし、彼の哲学的展開は、最終的にマルクス主義という大きな物語の幻想を暴き出すことへと通じていきました。1970年代には大学教授として活動を開始し、アメリカ・カナダ・ブラジル・などで哲学を教え、パリ第八大学の名誉教授として引退しています。
リオタールの言葉
コンピュータ・テクノロジーは、知を情報に変換した。
情報は大がかりな協同によって所有され、膨大なデータベース内に貯蔵される。
この情報は、その真理性によってではなく、商業的価値によって判断される。
知は売られるべく生み出される。
リオタールの料理本:「有益で生きる勇気」が湧いてくるような知恵が詰まったもの
大概の情報は自宅で手に入るようになりました。
足繁く通ったり、膨大な書類に囲まれることもありません。
小さな家でも、検索をすれば世界中の料理について学び、実践するための手掛かりが見つかります。
アナタとワタシが住む世界では、「知」というものが切り売りされ、経済的な意味を持つようになっています。
家庭内でコンピュータを所有できる時代がくる前は、ヒトからヒトへの伝承や残された貴重な書物が宝物であったと思います。
gomagoma は苦手ながらも「ぱちぱち」っとキーボードをうつことを続けています。
それでもいまだに紙の「パラパラ」が大好きで忘れられません。
どこか、画面上の情報には少し懐疑的なところがあります。
リオタールならどんな料理本を出版するのだろう?
彼はすでに「コンピュータ・テクノロジーの情報は、真理性によってではなく、商業的価値によって判断される」と言っている。
今の時代なら、この情報は大金を生み出す価値に溢れている。
gomagoma は無限にある情報の中から何を選んで活用すれば良いのか
迷っているうちに精神が磨耗して、立ちすくんでしまいそうになる・・・
たくさんあれば良いのではない。
厳選されたものだけが欲しい。
機械まかせではない
生身の人間的配慮や人間的な尊厳が欲しい、本当は・・・
リオタールの料理本のタイトルは
「知は売られるべく生み出される」とある。
日々の生命を維持するために食物の摂取は欠かせない。
できるならば美味しく料理し楽しみたい。
日々の暮らしを維持するために新鮮な情報は欠かせない。
できるならば「有益で生きる勇気」が湧いてくるような知恵が詰まったもので
お願いします。
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