メルロ=ポンティの眼鏡:度数の低い眼鏡で補強し、両眼を見開きながら未来の世界をみる

目次

メルロ=ポンティはどんな人? 〜哲学大図鑑(ウィル・バッキンガムほか 著)より〜

メルロ=ポンティ
フィロソファー

モーリス・メルロ=ポンティ(1908〜1961年)は、フランスのロシュフォール・シュル・メールで生まれ、高等師範学校に進みました。そこでジャン=ポール・サルトルやシモーヌ・ド・ボーヴォワールと知り合っています。1930年には哲学の学士号を取得し、その後いくつかの学校で教師として勤務したといいます。

第二次世界大戦中は歩兵隊に所属し、1945年に「知覚の現象学」を公刊しています。その後、リヨン大学で教壇に立ち、彼の関心は哲学以外にも、教育学や児童心理学におよびました。1952年には、コレージュ・ド・フランスの哲学教授に最年少で選出され、亡くなるまでその地位にあったといいます。

メルロ=ポンティの言葉

人間は世界内に存在し、世界内においてのみ、おのれを知る。

世界を見るために、私たちは世界の慣れ親しんだ受容を断ち切らなければならない。

彼は、経験における身体の役割に示す関心と、精神が根本において身体化されているという精神の本性について洞察しています。

メルロ=ポンティの眼鏡:度数の低い眼鏡で補強し、両眼を見開きながら未来の世界をみる

認知科学的な現象を、人間として体験する経験の受容のみで判断してはならない。
アナタとワタシの住む世界には、いろんな出来事が乱立している。
こんな時こそ・・・

「広く世界を見るために、加色された眼鏡で慣れ親しんだ世界を受容しすぎてはいけない」
ここで、思い込みを断念する必要性があるということだろう。

目が見えづらくなった。これは視力低下か、老眼か、外傷か?
眼球から出血しているようだ。痛みはない。
ただ、鏡に映った姿が、いつものジブンとは違うように見えるだけだ。

大丈夫だろう。これだけの現象ならば・・・

gomagoma は「今」という歴史的には非常に狭い世界に居座っている。
この時代をまずは理解していきたい。
メルロ=ポンティの眼鏡を拝借する。
意外とフィットし、このまま購入の方向で検討してみても良さそうだ。

ワタシたちのありようは、この眼鏡を通して世界の情勢を知り、己を知ることができる。
時には無くしたものが幻影のようになって再現されることもあるだろう。
古傷が更なる痛みとなって襲いかかってくることもあるだろう。

それでも、平和な時間は流れる。
小さな家の窓の外には小鳥たちがロングバージョンの歌を奏で続ける。
「安心できる場所、緩やかな時間の流れ・・・」

眼鏡をかける。
メルロ=ポンティなら裸眼で十分な視界・・・
gomagoma はあえて度数の低い眼鏡で補強し、両眼を見開きながら未来の世界をみる。

「変わらぬことに安堵してはならない」
今こそワタシたちは、世界の慣れ親しんだ受容を断ち切らなければならない。
のかも?

南アフリカ共和国のオザガメ
よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

コメント

コメントする

CAPTCHA


目次