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イリガライはどんな人? 〜哲学大図鑑(ウィル・バッキンガムほか 著)より〜
フィロソファー
イリガライは1932年生まれの政治哲学者です。彼の出身はベルギーなのですが、フランスの哲学者として、分析家リュス・イリガライとして知られています。
イリガライは、無意識の言語的構造を探求したジャック・ラカンの弟子でしたが、あらゆる言語は本質的に男性形で書かれていると主張しました。「性と考古学」(1993年)の中で彼は「あらゆるところで、なににおいても男性の発話や男性の価値、夢や欲望が法律になっている」と書いています。
イリガライの椅子:やっぱ、試合に出場できるくらいの補欠選手にはなってみたい
椅子に腰掛ける、男性も女性も等しく。
叡智、確実性、正確さ、節度・・・もっともらしい言葉の影に非合理的ともいえる欲望があるらしい。
イリガライの椅子は、そんな欲望を狂気に変貌させる理不尽な価値観にストップをかける機能を内蔵している。
これは、アナタもワタシも一度は座したことがある伝説的な椅子なのか?
「男に生まれてよかった、女に生まれて辛い、男性だって大変、女性の生き方にも魅力はある・・・」などなど、いろんな声が聞こえてきそうだ。
gomagoma は今、ジェンダーを意識しなくても気軽で自由な風が吹いてほしいと思っている。
少しでも生きやすくなってくれさえすれば・・・それでいい。
そうだ。小さな家には古くて新しい、重くて軽い、誰でも安楽に座ることができる「イリガライの椅子」を何脚か手に入れよう。そうしよう。
いつの時代も、ミンナが生きやすくなるように主張する存在がある。
時代の隙間を埋めるようなこの過渡期にどうしたいのか? 自問自答。
おそらく・・・気弱なワタシは社会的な運動に参加することは出来なさそう。
まず、ないでしょう。
それでも、いい波がやってきた時、勇気を出して椅子から立ち上がる。
やっぱ、試合に出場できるくらいの補欠選手にはなってみたい。
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