ハイデガーはどんな人? 〜哲学大図鑑(ウィル・バッキンガムほか 著)より〜
マルティン・ハイデガー(1889〜1976年)は、20世紀のもっとも重要な哲学者のひとりで1889年にドイツのメスキルヒに生まれました。若い頃は聖職者になりたいと思っていましたが、フッサールの著作を知り、哲学を志すようになりました。
彼は刺激的な教師として有名になり「メスキルヒの魔術師」と呼ばれるようになったといいます。1930年代には、フライブルク大学の総長となり、ナチ党員にもなりました。後半生の30年は、旅行と執筆、そしてハンナ・アーレントや物理学者ヴェルナー・ハイゼンベルグといった友人たちとの意見交換に時間を費やしたといいます。
ハイデガーの言葉
実存の問いは、実存それ自身を介することなしには解決されない。
私たちは存在の意味の問いを新たに立ちあげねばならない。
死はできごとではない。それは実存論的に理解されるべきひとつの現象だ。
私たちは、人生にまとまりを与えてくれるような企てや課題にかかわりあうことで、世界を意味あるものにする。
ハイデガーのはさみ:「今、ここぞっ」という時に鋭利な刃先は光ります
ワタシとアナタの今、この瞬間を意味あるものにしたい。
「人生にまとまりを与えてくれるような企てや課題があればね・・・」
gomagoma の小さな家には各室に1〜2本の「はさみ」がセッティングされています。
引き出しなんかには収納していません。
大抵は即座に使用可能なペン立てなどに立てかけています。
数あるはさみの中で、何本かは切れ味最高の「ハイデガーのはさみ」が隠されています。
普段は、のほほんと過ごしているのですが「今、ここぞっ」という時に鋭利な刃先は光ります。
日本にも「〇〇の魔術師」と呼ばれている人はいるのだろうか?
最近ではハラスメントの問題を極力回避するために、鋭い感覚を持った人がすっかり温厚な立ち居振る舞いを心がけるようになってきている。
「実存の問いは、実存それ自身を介することなしには解決されない」
ワタシたちが実際に住む世界では、毎日の生活そのものが実存への問いになっている。
いずれ死に至るイキモノだからこそ、死はできごとなんかではない。
それ自体がかけがえの無い個々の実存論的な現象そのものだ・・・
生きていると「もうダメだ!」という瞬間がある。
何度も何度もピンチを繰り返して、自信を失ったり、絶望したりする。
それでも時間は容赦なく流れる。
そして、気がつくと大きな出来事が一つの通過点になっていることに気づく。
ハイデガーのはさみが、バサッと人を傷つけることもあるけれど、次の課題にチェレンジする勇気を与えてくれることもある。
ヒトは誕生とともに、臍の緒がカットされる。
これからは・・・
「ジブンの力で、ジブンの信じる方向へ行け!」と。
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