ゴータマ・シッダータはどんな人? 〜哲学大図鑑(ウィル・バッキンガムほか 著)より〜
ゴータマ・シッダータ(紀元前563〜紀元前483年頃)は、父が王であり、一族の長であったと考えられています。そのため彼は上流身分の特権的な生活を送っていたといいます。しかし後にそのような生活に失望し、妻子を残して精神的な道の探究に邁進し、官能的な放縦と禁欲との間の「中道」を発見していきました。
四 諦
苦しみの真理(苦諦):苦しみは、誕生以来、病や老いをつうじて死にいたるまで、実存に内在する一部だ。
苦しみの起源にかんする真理(集諦=じったい):苦しみの原因は、執着心すなわち官能的快楽を切望し、世俗の財産と権力に執着することにある。
苦しみの消滅にかんする真理(滅諦):苦しみは、切望と執着から自分を解放することによって終えられる。
苦しみの消滅へいたる道にかんする真理(道諦):八正道こそが、欲望をとりのぞき、自我を克服するための手段だ。
八正道とは
①正見(正しい見解)
②正思惟(正しい決意))
③正語(正しい言葉))
④正業(正しい行為))
⑤正命 (正しい生活))
⑥正精進(正しい努力))
⑦正念(正しい思念)
⑧正定(正しい瞑想)
ゴータマ・シッダータの漉し器(こし器):不要な欲望の残存は余すことなく地に帰される
お釈迦さま、ブッタ、ゴータマ・シッダータ・・・
どの呼び名も仏教に関わる国の人であれば、馴染みのある響きです。
gomagoma もマンガで物語を読んだことがあります。
でも漉し器(こし器)が出てくるような場面はあったのか、なかったのか?
スジャータを飲み干す前に一度、半液体の栄養素を綺麗に漉していたと仮定しよう。
正しい見解、決意、言葉、行為、生活、努力、思念、瞑想。
ワタシとアナタとミナさんの生活にどの程度、八正道は染み込んでいますか?
「正しく生きて最後を迎えること」
この大切さは重々わかっているけれど、落下する水滴のように地表に落としてしまうものがたくさん・・・
gomagoma の日常もそんな緊張感のない時間の積み重ねになっています。きっと。
小さな家については希望かなって、好きなものをたくさん手に入れる予定ですが、本当に全部が必要なのか再検討する時期が来ているのかも知れない。
「苦しみの原因は、執着心すなわち官能的快楽を切望し、世俗の財産と権力に執着することにある」か・・・
ワタシはワタシの一番を目指して何かを、そして何もかもを手に入れようとする。
それでもゴータマ・シッダータの漉し器があれば、不要な欲望の残存は余すことなく地に帰される。
八正道の妨げになりそうなものは、何もぜずとも自然(=じねん)の流下を必然たるものとして脱落させてくれる。
「苦しみは、切望と執着から自分を解放することによって終えられる」のだから、すべてを全身に取り入れることなく選別してくれる器の存在は本当にありがたい。
今こそ、自分勝手な欲望を手放して、修行に励むべき時か?
若さ故に、足がすくむ思いがします・・・
やはりこれからも好きなことをやり続けていきたいので、なるべく中道を目指していくことにします。
コメント