エピクロスはどんな人? 〜哲学大図鑑(ウィル・バッキンガムほか 著)より〜
エピクロス(紀元前341〜前270年)はアテナイ市民であった両親のもと、エーゲ海のサモス島で生まれました。後に彼はプラトンの弟子の一人からはじめて哲学を学び、紀元前323年にはアレクサンドロス大王が亡くなって戦乱の時代がやってきました。
エピクロスとその家族は現在のトルコにあるコロボンへ避難し、その場所でデモクリトスの後継者であったナウシパネスについて学びました。彼は病にかかることが多く、激しい苦痛に襲われることもありましたが、72歳まで生きて自分の信念を通し、最後の日まで「本当に幸福な一日であった」と書き残したといいます。
エピクロスの言葉
- 死はなんら恐れるにたるものではない
- 死は感覚の終わりなのだから、物理的な苦痛ではありえない
- 死は意識の終わりなのだから、情緒的な苦痛ではありえない
- 人生のゴールは幸福だ
- 私たちの不幸は恐れによって惹き起こされるが、私たちの最大の恐怖は死へのそれだ
- 死への恐怖を克服することができたなら、私たちは幸福になれるだろう
エピクロスの衣紋掛け:ジブンらしい色したジャケットを2着ぶらさげよう
「今日も、幸せな一日だった」と、独り言をいって上着を脱ぐ。
それが本当の幸福。
ワタシたちは生きている限りいつまでも幸福を追求する。
それは特別な出来事に対する期待なんかではない。
何の変哲もない、ぼんやりした日常に突然、病が現れることがある。
なにせ不意打ちなんで誰もが衝撃を感じ、戸惑う。
gomagoma にも、アナタにも、ミナさんにも、小さな病の種がある。
今は静けさの中で動きを潜めているだけかもしれない。
エピクロスの衣紋掛けにお気に入りのジャケット。
いつも小さな家の全貌を眺めているらしい。
「死はなんら恐れるにたるものではない」と・・・
最後の時を迎え、意識が遠くなり、全身の感覚が不明瞭になった時、そこに一体何がある?
「物理的・情緒的苦痛なんてない・・・」とエピクロスは語る。
アナタとワタシを包み込むジャケットの生地は、別珍にしよう。
滑らかな手触りが、ギクシャクした社会の日常を幾分やさしく変貌させるだろう。
幻でもいいから、人生のゴールが穏やかなものであったなら・・・
それが本当の幸福。そう思うことにする。
完成した家にはエピクロスと共に、ジブンらしい色したジャケットを2着ぶらさげよう。
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