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ユングはどんな人?
ユングはスイスの精神科医で分析心理学の創始者です。自らを魂の医者と呼んでいました。彼は1900年にバーゼル大学で医学を修めて、その後ブロイラーやジェネの指導を受け1907年にフロイトに出会っています。フロイトからの離反に関しては、リビドーを性的なものに限定したフロイトの考えに対し、ユングはもっと広い意味での心的エネルギーとみなしたことによるものと考えられています。
最も一般的なユングの概念は「内向ー外向」でそれは素質的な態度の型だといいます。内向型は関心が自分の内面に向かい、外向型は関心が外界の諸事象に向かって客体に積極的に働きかけるといいます。さらに4つの心理機能として、思考ー感情、感覚ー直観を区別しました。またユングは心を「意識」と「無意識」に分けて、さらに無意識を「個人的無意識」と「集合的無意識」に分けました。「集合的無意識」とは人間だけでなく動物にも共通する心の基礎になっているもので、「影、アニマ、アニムス、自己・・・」などの元型を概念化していったとのことです。
ユングの理論・業績
ユング派(分析心理学)の内容については「心理学用語の学習サイト」を参照してください
福島 章 編(1996)精神分析の知 88, 新書館.
氏原 寛・山中 康裕 他 編(1999)カウンセリング辞典, ミネルヴァ書房.
中島 義明・子安 増生 他 編(1999)心理学辞典, 有斐閣.
氏原 寛・山中 康裕 他 編(2004)心理臨床大事典 改訂版, 培風館.
下山 晴彦 編(2014)誠信 心理学辞典 [ 新版 ], 誠信書房.
IPSA心理学大学院 予備校(2022)公認心理師試験対策標準テキスト ’22~’23年版, 秀和システム.
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