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ジェームズはどんな人物?
ジェームズはアメリカの哲学者で心理学者です。ニューヨークの宗教家に生まれ、ハーバード大学では化学、比較解剖学、生理学を学びました。途中23歳の時に、生物学者アガッシのブラジル探検隊に参加したため一時学業を中断していたといいます。帰国後はハーバード大学で医学を修め、更に実験生理学研究のためドイツに渡っています。
ジェームズの経歴:アメリカ心理学会の会長を歴任
- 1872年〜:ハーバード大学の生理学の講師、助教
- 1880年〜:哲学の准教授
- 1884年:「情緒説」をランゲと共に発表
- 1885年〜:哲学の教授となり心理学研究に没頭
- 1889年〜:心理学の教授
- 1897年〜1907年:再び哲学の教授
ジェームズの業績・理論
心理学の目的をどう考えたか
心理学の目的は意識状態の記述や説明にあると考えました。
説明は意識状態の原因、条件、結果等に基づき、身体的な過程との関係を明らかにすることで、神経系統、特に大脳をその必須条件とする考えでした。
ジェームズは、意識は比較的まとまって他と区別される部分と絶えず流動している部分からなる流れであると考えました。そしてこの意識の流れは、人格的なものとして保たれ、絶えず変化するものとして存在し、連続したものだと感じ、意識から独立した対象に関係し、選択するものとして現れるといいます。
ジェームズ=ランゲ説:情動体験のメカニズムに関する古典的理論の一つ
福島 章 編(1996)精神分析の知 88, 新書館.
氏原 寛・山中 康裕 他 編(1999)カウンセリング辞典, ミネルヴァ書房.
中島 義明・子安 増生 他 編(1999)心理学辞典, 有斐閣.
氏原 寛・山中 康裕 他 編(2004)心理臨床大事典 改訂版, 培風館.
下山 晴彦 編(2014)誠信 心理学辞典 [ 新版 ], 誠信書房.
IPSA心理学大学院 予備校(2022)公認心理師試験対策標準テキスト ’22~’23年版, 秀和システム.
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