エッセイ:インド映画の迫力のせいで、今夜は熟睡することができてしまいました

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自宅が戦場のようになる

夢を観ない夜もあるものだ。

私は日中の空き時間を有意義に過ごそうと考えて、自宅で有名なインド映画をレンタルした。
今回はあらすじも確認しないままだったので、ミュージカルのようなダンスシーンのオンパレードだとタカを括っていたけれど・・・。それなのに・・・迫力がありすぎて最後まで視聴するのに何度も何度も休憩を入れなくてはならない状況になった。

この映画は名作すぎて今の私には受け止められない内容だったのかも知れない。
結果はハッピーエンドだったけれど、戦闘や拷問を受けるシーンは直視するのが困難。
疲れた身体と精神には劇薬だったのかも知れない。

熟睡はできたみたいだけど・・・

朝まで深い眠りに陥っていたため、今回は若かりし両親が夢に登場することはなかった。
日本の歴史にも暗黒の時代はあったと学校では習ったけれど、インドのような植民地になったことはない。

生き残るために、国を守るために、何を犠牲にしたらよいのか凄まじい葛藤の繰り返しだった。
あらためて「私たちは何という平和な時代を生きているのだろう」・・・と。

世代が巡り、家族葬などで順送りに最期を見届けることができるというのは、やはり幸せなことなのではないだろうか。

朝から、いつもになくイライラ感が増加しているように感じる。
普段であればスルーすることができる小さな出来事でも、ひとこと文句を言いたくなるような衝動に駆られる。これは体調不良やホルモンバランスによるものではなく、昨日みた葛藤シーンの恐怖と不安が反転したものだろう。

矛先は明らかに違うけれど、人間の根底を揺るがすような恐怖には怒りの感情がつきものだ。
まるで、心理学の教科書に出てきそうな文言が浮かんでくる。

私にはやはり、お気に入りのペット動画や、お片付けのサイトを覗き見するくらいが適当なのだろうと再確認する。

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