先月、歯科の定期検診で「フィステル=内歯瘻、瘻孔」が発見され治療のために再受診しました。今までは特に大きな痛みなどはなく過ごしていたのですが、治療が開始され段々と痛みが強くなってきました。今は痛み止めなどを飲みながらやり過ごしていますが、局部を冷やしておかないと辛いです。どうしたら良いものか?
今まで歯科の領域についてはあまり勉強をしてこなかったので、いろいろ調べてみました。
フィステルができる原因って何?
歯根破折・ヒビが入っている
一度神経の処置を行うと、歯は脆くなります。神経の処置後何らかの力が加わったことで歯根が割れてしまい、フィステルができます。何度も神経の処置を行っている歯や神経の処置後土台に金属のコアを入れると(保険治療で被せ物を行うと金属の土台になります)、歯根破折しやすくなります。また、咬合力が強い方や歯ぎしり、くいしばりのある方も奥歯の歯根にヒビが入りやすくなります。
何度も治療を受けた歯なので、歯根にヒビが入ったのかな〜
歯を食いしばる癖があるのでそのためか・・・
神経が死んでいる
深いムシ歯治療を行った際に、神経ギリギリのところで治療をすると神経がだんだん死んでしまうことがあります。ムシ歯治療を行ったにもかかわらず、ずっと治療をおこなった歯がしみる感じがある場合、神経が徐々に死んでいる可能性があります。完全に神経が死んでしまうと痛みも消えていきます。そして、症状がなくなった位でフィステルが現れます。
また、歯をぶつける等の外傷により神経が切断され神経が死んでしまうこともあります。
生きている神経と、かなり弱った神経が混在しているという診断でした。
今は生きている神経が活性化して痛いです。
神経治療が不十分
歯の神経の治療は本来ならラバーダム(患歯の周りにマスクのようなものをかける)をして、マイクロエンドという歯科専用の顕微鏡を使い、使用する機材は全て滅菌されたもの、滅菌できないものは全て使い捨てで行う治療なのですが、きちんとそこまで行っている歯科はあまりありません。アメリカ等の海外では歯の神経の治療だけで約10万程度費用が必要に成る治療なのです。それが日本だと保険内の治療になりますので、きちんとした治療を行えている歯科が少なくなってしまいます。そのため神経治療が不十分なまま治療が終わっていることもあります。また、神経の治療が難しい歯根の形状をしている、歯根を術者が見落としている場合、歯根の先端に膿が溜まり、フィステルができます。また、一度神経の治療を行ってもまたフィステルが再発する場合は神経の治療がうまくいかなかった可能性があります。
これからが治療に時間がかかりそうです。
お盆期間でもあり次回の予約が先なので辛いな〜
歯周病
歯周病が進んでくると膿が歯茎からでてきます。大抵は歯周ポケットの隙間から膿が出てくることが多いのですが、歯周ポケットが閉じている場合は、フィステルとなって膿が外に出てきます。
膿はまだ出てこないな〜
インプラント周囲炎
患者さんの中には、インプラントは作り物の歯なので治療やケアは必要無いと考えている方もいらっしゃいますが、インプラントがその後良好な状態をずっと保てるかどうかはケアの仕方にかかっています。インプラントも自分の歯と同じように歯周病にかかります。インプラントと歯茎の隙間から膿が出ることが多いですが、感染源が深いとフィステルが現れ、膿が出てきます。
インプラントはしてないので、これではなさそう。
フィステルの治療はどうなる?
感染根管治療(神経治療)
治療期間が長くなりそうだな〜
早く、痛みから解放されたい。
治療中の痛み
「フィステル=内歯瘻、瘻孔」についてはこちらのサイトが詳しいです
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