困ったことに〜
持病の蕁麻疹が出はじめました。
いつもならば真夏はアレルギー反応が緩和してお薬を服用したり、マスクをしなくても無症状で過ごせるはずなのですが・・・。なのに年々季節の進み方が速くなってきているようで、すでに秋口の草花に反応したような症状が出ています。慌てて抗アレルギー薬の服用を開始しています。
蕁麻疹の原因や症状の現れ方にはいくつかの特徴的なものがあります。
でもこれらは必ずしも別々に起こるのではなく、一つの蕁麻疹にいくつかの原因が関係したり、同じ人に二つ以上のタイプの蕁麻疹が同時に現れることもあるそうです。
蕁麻疹の種類と特徴
- 急性蕁麻疹:毎日のように繰り返し症状が現れる蕁麻疹のうち、発症して1ヶ月以内のもの。細菌、ウイルス感染などが原因となっていることが多い。
- 慢性蕁麻疹:毎日のように繰り返し症状が現れる蕁麻疹のうち、発症して1ヶ月以上経過したもの。原因が特定できないことが多い。
- 物理性蕁麻疹:機械的擦過や圧迫、寒冷、温熱、日光、振動などといった物理的刺激により起こる。
- コリン性蕁麻疹:入浴や運動などで汗をかくと現れる蕁麻疹。一つ一つの膨疹(皮膚の膨らみ)の大きさが1~4mm程度と小さい。小児から若い成人に多い。
- アレルギー性蕁麻疹:食べ物や薬剤、昆虫などに含まれる特定物質(アレルゲン)に反応して起こるもの。アレルゲンに結合するIgEという血清蛋白が関与する。
- イントレランス:アスピリンなどの非ステロイド系消炎鎮痛薬、色素、造影剤、食品中のサリチル酸などにより起こる蕁麻疹で、IgEが関与しない。
- 血管性浮腫:唇やまぶたなどが突然腫れあがり、2~3日かかって消える。痒みを伴わない。稀に遺伝性のものである場合がある。
私の場合は温熱や太陽の光、汗、入浴・運動などの要素が関係しているような感じです。物理性蕁麻疹とコリン性蕁麻疹のミックスである可能性が高いと分析しています。
蕁麻疹の治療と対策
原因のはっきりしない慢性蕁麻疹の場合は、自分自身では症状の出現を避けることができず、数ヶ月、あるいは数年にわたり蕁麻疹の出没を繰り返すことが珍しくありません。そしてそれまでの経過が長ければ長いほど、その後病気が治るまでにかかる時間も長い傾向があります。多くの場合、薬を飲んでいれば症状はおさまりますが、止めればまた元通りの症状が出るようになってしまうことがあります。
蕁麻疹の治療
第1は、できるだけ原因・悪化因子を探し、それらを取り除く、または避けるようにすることです。
第2は薬による治療です。蕁麻疹には様々な種類がありますが、そのほとんどの場合は結局マスト細胞から遊離されたヒスタミンが血管および神経に働くことで症状が現れます。そこでこのヒスタミンの作用を抑えるために、抗ヒスタミン薬または抗ヒスタミン作用のある抗アレルギー薬が用いられます。
私は1年の大半、花粉症の症状が出てしまう体質なので、眠気などの副作用のない抗アレルギー薬の服用が効果的です。すでに服用してからは蕁麻疹の症状は出なくなりました。
人によっては漢方薬や免疫変調薬などを含む種類の薬が、症状に応じて補助的に用いられることもありそうです。
生活上の注意点
詳しくは「日本皮膚科学会のサイト」へ
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