冬に起こりやすい気になる症状
季節が寒くなってくると腎臓の機能が低下しやすくなって、生命エネルギーが衰えやすくなります。こんな症状はありませんか?
風邪をひきやすい、手足が冷える、むくみ、貧血
膀胱炎、下痢、関節痛、腰痛、神経痛、耳鳴り、めまい・・・などなど
全身のエネルギー低下してくると気力や体力が落ちて人間も冬眠状態のような感じになってしまいそうです。
陰陽五行論ではどう考えられているの?
腎を補うには鹹味(かんみ)の食材がいいらしいです。
陰陽五行論によると「青・赤・黄・白・黒」の五色のうち、腎に相当するのは黒い色とのことです。それは黒豆や黒ごま、黒きくらげ、ごぼうなどで、おせち料理に入っている「ごぼうの昆布巻き」や「ごまめの田作り」「黒豆煮」などが該当します。また腎が冷えるといろんな器官が機能低下するので、ねぎや人参、かぶなど身体を温める旬の食材を併せて食べると効果的だと考えられています。
腎を補うには、昆布やわかめ、ひじき、しじみ、あさりなどの食材がオススメらしい・・・
これが鹹味(かんみ)の食材とのことです。
薬膳ではこう考える「冬の食材の効能」
ごぼう:熱を冷ます、解毒する、炎症を鎮める、尿の出を促す、腎機能を高める、滋養強壮する
小松菜:熱を冷ます、炎症を抑える、ホルモンの分泌を調整する、精神を安定させる、便通を促す
春菊:心の機能を安定させる、胃腸の働きを整える、咳を止め痰を除く、大小便の排泄を促す
大根:消化を促進する、咳を止め痰を切る、尿の出を促す
ねぎ:体を温めて冷えを取り除く、発汗を促し熱を冷ます、痛みを鎮める、胃腸の働きを整え消化を促す
白菜:体内の余分な熱を取り除く、尿の出を促す、腸の蠕動運動を促進して便秘を解消する、呼吸器を潤す
ブロッコリー:胃腸を丈夫にして胃弱や消化不良を改善する、腎の働きを補って強壮する、虚弱体質を改善する、免疫力を強化する
みかん:胃腸の働きを活性化して食欲を増進させる、痰をとり除き咳を止める
ゆず:体を温める、食欲不振を改善する、魚肉の毒を消す、疲労を回復させる、風邪を予防する、血行を促進させる
りんご:消化を促進させる、便秘や下痢を改善する、咳を止める、腸内の悪玉菌の増殖を抑える
ぶり:気や血を補う、体を温める、血液をサラサラにする、スタミナをつけて虚弱体質を改善する
牡蠣:動悸・不安・不眠などを解消する、精神安定作用、病後・産後の回復を助ける、母乳の分泌を促す
いわし:貧血を改善する、虚弱体質を改善する、血液をサラサラにする
冬はおせち料理やお鍋の中に身体の機能を向上させる食材がたくさん入っているようですね。年末年始はお野菜たっぷりの温かい食べ物を毎日食べることができれば、免疫力がアップしそうな感じです。楽しく味わってみたいと思います。
武 鈴子「からだに効く 和の薬膳便利帳」一般社団法人 家の光協会 2018年11月1日 第12版
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