心理学人名事典:フェヒナー[Fechner,Gustav Theodor;1801〜1887]

フェヒナー
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フェヒナーはどんな人?

ドイツの物理学者、哲学者であり、心理学者です。ライプツィヒ大学で医学を学び、1822年に学位を取得し、宗教心にあつく、精神世界を愛しました。科学者としては実在するものが精神的な面と物理的な面を持っているということを強調し、両者の橋渡しをしようとしました。

フェヒナーの理論:精神物理学を1860年に公刊

フェヒナーの法則とは

感覚の主観的大きさを弁別閾 R を単位に数量化する法則です。
フェヒナーは 、刺激の弁別閾 ΔS が刺激の客観的大きさ S に比例するというウェーバーの法則を基礎として基本公式 ΔR=K・ΔS/S を導き、これを解いて R=C・ log (S/S0) (ただし S0 は刺激閾,KとCは定数) という精神物理学的対数法則が成立するとしました。

この法則は、「精神物理学要綱」において創始した学問体系で、精神と身体、心と物の関係を実験や測定によって明らかにしようとするものです。また精神物理学的測定法として丁度可知差異法、当否法、平均誤差法などが創案されました。

基礎心理学の感覚・知覚については「心理学用語の学習サイト」で復習

文 献

福島 章 編(1996)精神分析の知 88, 新書館.
氏原 寛・山中 康裕 他 編(1999)カウンセリング辞典, ミネルヴァ書房.
中島 義明・子安 増生 他 編(1999)心理学辞典, 有斐閣.
氏原 寛・山中 康裕 他 編(2004)心理臨床大事典 改訂版, 培風館.
下山 晴彦 編(2014)誠信 心理学辞典 [ 新版 ], 誠信書房.
IPSA心理学大学院 予備校(2022)公認心理師試験対策標準テキスト ’22~’23年版, 秀和システム.

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