エッセイ:傷ついた屋根を久しぶりに大規模メンテナンスします

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朝からテレビで「ゴミ屋敷」の現場が放映されています

高齢の家主が年金生活をおくることが困難で、小銭を得るために資源ゴミを収集しているという。
画面から溢れる光景は典型的なゴミ屋敷で、前面道路まで摩耗・破損した物品が山積みされている。

なるべくならそのような老後を過ごしたくはないと考えていても、人生には何が起こるかわかりません。
テレビの中では近隣住民の方が悲痛な思いを訴えておられ、このまま視聴し続けることが困難になってきました。

家主も住民の方々も辛すぎる現状があります。

やっと足場をたてる勇気を持つことができそうだ

築20年以上が経過した我が家、スレートの屋根がボロボロになっているということを知りつつ、まともに直視せずに過ごしておりました。先日、アンテナの調整に来てくださった方が屋根で撮影した、ヒビだらけのスレート瓦の写真を見せてくれました。

「だいぶ前から分かっていたけれど、足場を組むスペースはあるのか、十分な資金を用意できるのか・・・」など気になる事項だらけで、後回し、後回し・・・という感じだったのです。

勇気を出して専門業者さんの展示場を訪ねて、相談後「新しい屋根にリニューアル」することを決断しました。

我が家は小さな家ですが、新車の軽自動車を買うくらいの予算は必要です。
小心者の私は現金が50万円以上を動かすときには大抵、心拍数が1.5倍くらいになります。
今回は同居家族・別居家族の意見も収集しながら、明るい色めの屋根に葺き替えをすることにしました。

足場は全身をまとうコルセットのような、松葉杖のような、包帯のような補助具のような医療器具のイメージです。
ずっと自身の傷をあらわにすることに不安があったのかも知れません。

今年も大きな台風や地震が発生する可能性が高いでしょう。
今できることを、今やっておきたい、と考えています。

軽くて頑丈な頭頂部(=屋根)をイメージしたい

今回は木槌で思いっきり叩いても、割れることがない高機能で軽量な屋根材を選びました。
おそらく家を解体するまで、塗装やカバー、葺き替えをする必要性はないと思います。

つまり私のこれからの寿命とともに風雨にさらされたり、お天道さまに照らされたりする運命であると考えられます。まさしく共にある同志ということになりそうです。

もしも私の頭が軽快であり続けられたら、こんな幸せはありません。
多少の認知機能の低下があっても、楽しく明快な時間が少しでも長く過ごせたら・・・
理想的な老後ということができそうです。
これも終活の一環と考えて、屋根職人の皆さんにお力添えいただけたら嬉しいです。

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