人は不安がある時、何かで隙間を埋めようとする
今の生活が最も良い状況と知りつつも、何かモノで埋めたくなってしまうことがあります。
現在、私は持病の腰痛を発症させないために硬めの敷布団を使用しています。
お陰で痛みが生ずることなく体調は良好なのですが、寝室にベッドやミニソファ、座椅子などがあるといいな〜と感じてしまいます。家ではネットで様々な商品を検索していますが、これといったモノが見つかりません。
明らかに生活空間を圧迫することが見え見えなのです。
それでも「欲しい」という気持ちが払拭できないのはなぜでしょうか・・・
処分に困りそうなものを購入する時、どこか深部に不安があって埋め合わせしようとしているのではないでしょうか。今は亡き親世代が晩年、マッサージ機やソファを購入し狭い空間がさらに窮屈になってしまっていたことを思い出します。
この事象は、身体と心の痛みを少しでも緩和するための試みだったのかもしれませんが、ほとんど役には立たなかったような印象です。そして・・・後々、子世代である私たちが労力と費用をかけて処分することになりました。
それでも高齢者がもがく姿に苦言を申すことなど御法度なのだと思うのです。
なるべくそういうことがないようにしたいものですが、心身が弱ってきた時には無理かもしれません。
これは「いけない」と考えて再び断捨離マインドを復活させる
大きなものを購入する前に、必要な空きスペースを確保するために、久しぶりに書籍の整理を行いました。残っているものは厳選されたものばかりで、その中で乳幼児の発達地図をまとめたDVD付きの本を見つけました。
最新版をネットで検索すると、手持ちのものが新版となっており、今は廃盤なのか高額な値段で流通していました。これは医師や保健師などの専門職が利用することが想定されている文献なので、私のような再学習者にはもってこいの内容です。
それよりも何よりも、このような掘り出し物を所有していたことを忘却しているということに驚きました。ここ数年は高齢の親族のことが気がかりだったので、大好きな乳幼児の発達心理学や母子保健の領域をスルーしてしまっていたのです。
人間には死角があるのだということを改めて痛感しました。
今こそ、自分自身の時間を費やす方向性について真剣に考えてみたいものです。
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