エッセイ:寒暖差が凄まじい「今すぐ半袖シャツを出した方が良さそうだ」

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朝からカラカラと洗濯機を回す

毛布をかけて眠っていると暑すぎて両足で蹴飛ばしてしまっていたようだ。
腰痛がかなりマシになって寝返りをしながら、掛け布団と共に、はだけ飛び去っていったのだろう。

春というよりも初夏に近い皮膚感覚だ。
私は慌てて冬用のコートや半纏(はんてん)を最新式の洗濯機に放り込み、ほぼ1日をかけて衣替えの準備を行った。

全身の関節が軋むような日々を私は脱して、今朝から身体が想像以上に動く。
この寒暖差により、飛び級みたいに次の季節にジャンプしてしまったのではないだろうか。

朝からカラカラという音と共に、私の内部にこびりついたサビを一枚一枚取り剥がす。
「あの痛みは何だったのだろうか」

無理をして気丈に動き回ってしまったツケか・・・
異常気象の前兆か? 気象病による自律神経の乱れか・・・
単なる老化現象か・・・

桜が出し惜しみしながら何かを頑張っている・・・らしい

やっと犬の散歩に積極的な気持ちを持って出かけることができるようになった。
医学的な診断は「腰椎すべり症」ということだけれど、これからは前のめりの姿勢で歩き回らないよう留意したい。

とりあえず、散歩中に腰で両手を組んでしまうようなことがないようにしたい。
そして天空から落ちてきた紐に引っ張られたような立ち居振る舞いで、再出発したいと思う。

春が来たのだろう。
春を通り越して、夏の気配さえ感じられる。

私は少し早めの終活に伴う断捨離を決行したおかげで、年に3〜4回実施していた衣替えを、チョンパで2回すれば事足りる生活を実現できた。

今までの苦労は何だったのだろう。
衣類の管理も「着るものだけ」に絞り込めば、すこぶる楽勝であることを始めて知った。

今年の桜は、遅すぎた。
母を亡くして、はじめて観る桜が彼方此方でチラチラしてきている。

これから満開になっても不意に涙を持っていかれないよう気をつけなくてはならない。

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