私(hokenC)は今年も祭りの現場にはいません。
自宅からはバスと電車を利用し日帰りで参加することはできます。なのにもう何十年も行っていません。
昨年は「祇園祭山鉾巡行 前祭」を自宅のテレビで視聴していました。お囃子は冷房のかかったリビングで心地良いBGMとなり、とても懐かしい音色。
私が初めて山鉾を目にしたのは、18歳の看護学生の時でした。
沿道には数えきれないほどの群衆。私も同志たちも人混みに呑み込まれそうになりながらもかろうじて、大切な何かを見つけ出そうとしていたのだと思います。
朝食を終えました。
山鉾巡行の予定時間に今なら間に合うというタイミングではありますが、未だ大勢の人々の中に入るタイミングがつかめないのです。今年からはアフターコロナということで、通常通りの祭りが戻ってきているのに勇気が湧いてこないのです。
元々、数人から10人程度のチームワークを駆使した集団は大好きなのですが、名も知らぬ群衆の中に紛れ込み存在することは苦手のようです。特にお祭りとなれば大きなエネルギーが充満しています。
今日も「ハレ」の日というよりも、何気ない日常の方に埋没した時間が流れ続けています。
それでも山鉾の辻回しの人海戦術は大好きです。少しづつ歩みを進めるスピードも自身と同調するリズムを感じます。人生はとっくに折り返しをむかえているアラカンの今、私の中では modoribayashi が鳴り響いています。このリズムに合わせて「終活と就活」を同時にやっていけたら良いのですが・・・
今日という日も自宅のテレビで祇園さんのお囃子に身を委ねることになりそうです。
いつか、いつか・・・勇気を持って。
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