手抜きメンテナンスが可能な小さなお庭がほしい。
とうとうワイヤープランツの長期的な増殖に歯止めをかけようと決断しました。
約20年前にたった一株だったワイヤープランツの苗が今では爆発的な増殖を続け、何百倍もの面積を所有するようになってしまいました。近年はこまめにカットを繰り返し、とてもオシャレなアプローチラインを演出していたのですが・・・
この先どこまで伸び続けるのだろう?
と不安になってしまいました。彼らは世代を超え、いつまでも生き続けることができるつまり
「永遠の命」を獲得した生き物だということでしょうか。
「怖い!」
私は家人の協力を得て思い切って歯止めを効かせることにしました。
花壇の除去作業は想像以上に過酷で、土に張った根っこは毛細血管のように張りめぐり、与えられた養分の大部分を吸い取っているようでした。
鉢植えで育てていた金木犀に関しては、全く生育しないことで一旦は諦めることを決意していたのですが、同居していたアイビーが大人の親指以上の太さになり、鉢植えの底から根を出し大地にしがみついて離れません。
こんな太い輩(?)が側にいると本当に生きづらい。
私たちは大きなカブを引っこ抜くような体制で制圧を試みることにしましたが、大きな尻もちをつくことになりました。あまりの生命力に唖然とし、圧倒的なエネルギーを感じました。
今、やらなければ初老期に「庭じまい」なんてできそうもない。
この際、ワイヤープランツ以外の植物に対してもオーデションをすることにしました。
アプローチは泥だらけ。
これでは回覧板や郵便物を持ってきていただいても素手で受け取ることは不可能となりました。
着用していた服には飛び散った土が付着し、履き物は洗いが必要な状況となりました。
私たちは段々と「泥作業ハイ」となり素手で不要となった土の塊を袋に収容することもへっちゃら。
時々、ミミズの存在も確認できました。
これも手づかみで・・・。スゴイ。
植物は土を育て膨張していました。
また土は植物を育て植栽の根を太く絡ませていました。
人間の想像を超えた自然の力にただただ圧倒される4〜5時間。
改めて水と土の力、そして自然のサイクルに対する恐怖を実感しました。
日本では梅雨末期の豪雨で所々で線状降水帯が発生しています。
今回、私たちは雨で湿った土の柔らかさを利用して作業を進めました。
真夏の太陽が土壌を完全に乾燥させた状況ではとても太刀打ちできない。
やはり自然の恵みと、自然災害一歩手前のボーダーラインを行き来したような体験ということができそうです。
残土の処理については、そのまま廃棄することはできません。
月曜日には居住する市町村の窓口で相談することにしました。
大雨などの災害で特別警報が発令されている地域があります。
多すぎる、急速すぎることの怖さを感じる日々です。
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