洋紅色(ようこうしょく)
洋紅色(ようこうしょく)とは、深く鮮やかな紅赤色のことで、別名「ようべに」とも言われています。この色は江戸時代の後期に西洋から伝わった紅色のことで洋名は「カーマイン」といいます。カーマインはメキシコのサボテンに寄生するコチニール(カイガラムシの一種)の雌から抽出される色素で、江戸後期にオランダ経由で輸入されました。
その後は絵の具や化粧品、食品の着色料など色んなものに使用されています。洋紅色は臙脂色(えんじいろ)の元になっている色で艶やかでハイカラな色彩をしています。
ヨーク = yoke
ヨークとは、衣服のパーツのひとつで切り替え用の布のことをいいます。主に、シャツなどに使用して肩と首の周りを覆う「肩ヨーク」とか、スカートに使用して腰の周りを覆う「ヨークスカート」などがあります。これはシャツやスカートにギャザーなどを追加して、衣服の可動範囲を確保するのに使われるそうです。
ヨークという用語には別のものを指す「継鉄」というものがあります。これは磁石が持つ吸着力を増幅する軟鉄のことで、磁気回路を構成するための部材を総称してヨークというそうです。 ヨークは磁極を近づける作用を持っているため、磁気回路の一部として使えるといいます。衣服と磁気回路の部材では、それぞれ違う用途のものではありますが、どこか共通する何かを感じます。
輸入スーツは洋紅色(ようこうしょく)「ヨークの磁力を舐めないでほしい」
【 浅葱色のアナタ、勿忘草のワタシ 〜gomagomaの色立体から〜 】
カーマイン・・・簡単には着れない色のスーツが、やって来た。
洋紅色(ようこうしょく)の輸入スーツ、染料は臙脂虫らしい。え〜虫なのか・・
一見、人工的に見える色だけどな〜
紅色のスーツに「肩ヨーク」がついている。動きやすようで少し洒落て見える。
ヨークがさらに追加されている。
これはちょっと自信がない時に、可動域を増幅させることができるお守りのようなもの。
なかなか良いのではないでしょうか。
またまた違う「ヨーク」の人がやって来た。
街で鋼鉄の男とか、女とかは時々お目にかかるけど、この「ヨーク」の人ってどんな人?
金属の鉄は橋梁の原料としてとても貴重な物質です。人と人、物と物、人と物、物と人、人と思い・・などなど無数の流通に関わる橋渡しの土台をつくっている。
いつもはソフトな存在がいざという時に力を発揮することがある。
アナタとワタシが苦境に立たされる時、救世主のようにやってくる。
柔軟だけれど、確固とした信念の持ち主で「ここぞ」というときに参上する。
gomagoma はその人を「軟鉄さん」と呼ぶことにする。
うちなる洋紅色は、溶接路で人と人を継ぎ合わせる。
磁力が反発する領域でさえも冷え切った関係を溶かし結びつける。
時々、そんなウルトラな存在に出会う。
「ヨーク(継鉄)の磁力を舐めないでほしい」
ヨークは要らぬ肩の力を最小限に減弱し、アナタとワタシをリラックスさせる。
そんな時、平和な磁力が同心円となって踊りだす。
普段はハギレのように扱われてしまう軟鉄さん、ありがとう。
洋紅色のスーツもお似合いですよ。
コメント