ヤスパースの遣戸(やりど):重たい扉を全開放し、白色光に向かって飛べ!

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ヤスパースの遣戸(やりど):重たい扉を全開放し、白色光に向かって飛べ!

沈黙するために仕方なく遣戸(やりど)を閉めることにしよう。
ヤスパースも何度か扉を閉ざす瞬間があっただろう。

今、アナタとワタシが暮らすトコロには、亡命しなくてはならないような事態は存在しない。
「こんな幸せなことがあっていいのだろうか、どうかいつまでも、いつまでも」

gomagoma は迷う。
朝の光が眩しすぎて、鳥のさえずりが優しすぎて・・・
いつもの風はこれからも同じように吹き続けてくれるのだろうか?

「自己の有限性を自覚したうえで、ワタシたちはいかにして生きていくべきか」考える時がきた。

小さな家の板戸は設計上、可能な限り解放し、危険が接近する時、すぐさま閉鎖できるようにしたい。それでいいだろう?

本当はヤスパースの遣戸(やりど)を全開放したい。
gomagoma よ、飛んで見せてくれ!
今、白色光に向かって飛べ!

誰かが叫ぶ。

言葉の解説

カーペンター

遣戸(やりど)とは、平安後期の寝殿造りに用いられた板の引き戸の総称をさしています。これには敷居と鴨居があり、引違いのものは「違い遣戸」と呼ばれています。

フィロソファー

ヤスパース[1883~1969]はドイツの哲学者で、現象学的精神病理学の専門家として有名です。元々はハイデルベルクの大学で医学を学び、1913年には『精神病理学総論』を書きまとめました。しかし妻がユダヤ人であったことから、1933年にはナチスにより大学運営への参加から締め出されてしまいました。そして1938年に『実存哲学』を公刊したのち、第二次世界大戦が終了するまでずっと沈黙を強いられたといいます。

ヤング=ヘルムホルツの朝「禁色の山鳩色が飛び立つ瞬間・・光の波動を感じたい」
【 浅葱色のアナタ、勿忘草のワタシ 〜gomagomaの色立体から〜 】

おはよう・・ヤング=ヘルムホルツの朝。
東南から斜めの太陽が公園めがけて差し込んでくる。
光の波動は瞬時に可視化され、無数の直線が網膜へとフラッシュする。
早朝には贅沢な良光がアナタにもワタシにも等しく与えられる。
そして生きている者の波動を共有するのだ。

禁色の山鳩が樹々の緑に捧げられ、赤くなった実を頬張っている。
彼らはとても高貴な存在という感じはなく庶民の暮らしを堪能している。
リズミカルなさえずりを他の鳥たちと共に楽しむ姿が愛らしい。

青い鳩、網膜が満腹になって飛び立つ。平和を祈りながら仲間と共に羽ばたく。
分け隔てなく・・・

光の波動が長い旅路を経て、赤から再び出発する。
だんだん内包する橙、黄、緑、青、紫へと続くスペクトル。
白色・透明に見える光線の波動を全身で感じる。
「こんなに沢山の集合体だったとは・・・何も知らなかった」

あっ! 樹々の緑、赤くなった実、青い鳩 が瞬間、混色し光って見える。

gomagoma は今、自分の色を探し求めている。
白色光に向かって飛べ。ストロングで鈍い黄緑の羽根広げて・・
今、白色光に向かって飛べ!

これで良いのではないか・・・
いつもの朝、「これからもずっと山鳩が飛び立つ瞬間を感じていたい」
アナタとワタシ・・・

かたあしあげて
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