コラム【わ✖️ワ】の物語:勿忘草はワード・ホヴランドのように・・・アナタからワタシにたどり着くまでの微かな記憶

勿忘草(すれなぐさ)

勿忘草(わすれなぐさ)はヨーロッパが原産のムラサキ科ワスレナグサ属の一種です。花びらは可憐な明るい青色をしています。この花が日本に伝来したのは明治時代とのことですが、現在では野生化して日本全国に群生しています。春から夏にかけて薄い青色の小花をつけて、とても可憐な印象を与えます。ヨーロッパでは本来、青い花が少ないことから神秘的な花として人々に愛されていました。また4年に一度の閏年(うるうどし)の日に恋人達が、この勿忘草を贈り合う習慣があるといいます。ドイツの詩人ウィルヘルム・アレントは作品の中で、この勿忘草を紹介していて、人を叙情的にさせる何かを持っている草花なのかもしれませんね。

ード・ホヴランド現象 Ward-Hovland phenomena

記憶の「保持」は時間の経過と共に一般的には減少していきますが、時に記憶した直後よりも時間が経過した方が「再生」しやすい場合があります。これを「レミニセンス」といいますが、この現象には2種類の報告があるといいます。ひとつ目は、有意味な記憶材料で数日間にわたってみられるレミニセンスを「バラード・ウィリアムズ現象」といいます。一方は無意味な綴りなどの記憶材料で数分内の短い時間内にみられるレミニセンスを「ワード・ホヴランド現象」といいます。
もしも無意味で無秩序なことばかりが記憶に残ってしまうと、人は生きづらくなってしまいそうです。長く忘れないでいたいことは、整理された脳内の棚に残しておきたい、勿忘草のように・・・

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勿忘草はワード・ホヴランドのように・・・アナタからワタシにたどり着くまでの微かな記憶
【 浅葱色のアナタ、勿忘草のワタシ 〜gomagomaの色立体から〜 】

レミニセンス・・・無駄なことなんて何もない。
アナタからワタシにたどり着くまでの微かな記憶、忘れないで。

浅葱色したアイデンティティ、この色の服をフタリで着てみたい。
今、勿忘草を贈り合いましょう。
小さな小花が全ての生き物を祝福するように・・・

浅葱色(さぎいろ)のナタから、勿忘草(すれなぐさ)のタシに伝えたいことは?

「フタリは同じ色立体に存在すること」です。
「お互いに同系色」と意識しながらも違いを感じて別々の生き方を選択する。それも良し。
「グラデーションの一つ一つの帯を感じながら共に寄り添う」それも良し。

いつか天に向かって手を延伸させる時、空(くう)を掴むために必要なことは?

空を取り巻くすべてのものは、幻のようなものであり、夢のようなものであり、
雷のようなものであり、こだまのようなものであり、本当に不思議なものである。
樹々は空に向かって新緑の葉を広げ、枝は日が増すごとに太くなり揺るぎない森へと変わる。
森の中には生命が宿り、いつか大地(つち)に帰る・・・

山鳩が突然、地表へ落下し、アナタとワタシにメッセージを運んでくる。
小鳩はワタシの頭頂部で休息をとる。
「ここがアナタの居場所です」と伝えにやってくる。

お天道さまに近いところ・・・
gomagoma はようやく自立した一本の木になったのだと知らされる。
勿忘草はワード・ホヴランドのように・・・
アナタからワタシにたどり着くまでの微かな記憶がここにある。

アナタのことを決して忘れない。忘れない。

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