鬱金色(うこんいろ)= strong reddish yellow
鬱金色(うこんいろ)は別名マリーゴルドイエローと呼ばれ、キンセンカの花のような黄色のことをいいます。
実は鬱金とは香辛料のターメリックのことで、ショウガ科の多年草ウコンで染めた色のことをさしています。匂いは少しきついですが抗菌作用があり、虫除けにもなる strong な存在です。
この赤みがかった黄色の衣を僧侶が身にまとっている姿・・・皆さん見たことありませんか?
ウロボロス(uroboros)
この言葉を聞くとちょっとビビってしまいます。
ウロボロスとは「宇宙のはじまりにおける完全性と全体性」を意味しているといわれています。
古代エジプトのシンボルの一つでもあるウロボロス。
己の尾を噛んで環となったヘビ、もしくは竜を図案化したものが有名です。
語源としては「尾を飲み込む(蛇)」の意味があるそうです。
なんだか怖くなってきました。
深層心理学の世界ではノイマン(Neumann ,E.)という人が、「自我が無意識に包まれている幼児期初期の状態はウロボロスに象徴される」と考えていたそうです。
生と死
光と闇
天と地
男と女・・・あらゆる対立物を包含する完全なものを意味するらしい。
そんなものが本当にあるのか。
鬱金色の衣はウロボロス的な僧侶だけのもの?
【 浅葱色のアナタ、勿忘草のワタシ 〜gomagomaの色立体から〜 】
鬱金色のターメリックの香りに包まれてインド以外の国を連想することは難しいだろう。
「別名マリーゴールドイエロー」というと何だか軽快な印象を与えてしまうけれど、実は重厚で高貴な色だったようだ。
僧侶が何か宗教的な儀式を行うとき、この色の衣に全てを委ねてお経を唱えている姿を見たことがあるような気がする。
red に燃えた太陽の光が地球に到達する頃、この鬱金がやってくる。
gomagoma は今のところ無宗教でこれから何を信仰すればよいのか思案中だけれど、とても壮大なテーマがこの色に隠されているように思う。
世の中では対立する物や人や概念に満ち溢れ、本当に疲れますね〜
そんなに戦わなくてもいいのに・・・
はじまりのようで終わりであり、長いようで短い。
「どうでもいいようでも無視できない」大切なものが何処かにありそうな気がする。
僧侶ならば日々の修行のおかげでウロボロスのような完全なる存在を垣間見ることができるのではないだろうか?
いや、そんな簡単ではないにしても生きている間に少しでも「これでよし」と思える何かを体験してみたいもの。
普通に生きること・・・すなわち、これが修行。
家に一着だけありました鬱金色の服が・・
あまり似合ってなさそうでずっと着用することを躊躇していたけれど、この冬勇気を出して着てみることにします。
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