土壁に聴こえるツァラトゥストラの声:青年期のニーチェならどう答える?

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土壁に聴こえるツァラトゥストラの声:青年期のニーチェならどう答える?

土と藁、砂・・・水を混ぜて塗り固めたい。
他に何を混入する?
gomagoma の家の壁面は京壁がいいか、鉄を混ぜた聚楽壁がいいか。
大津壁や錆壁というのもあるらしい。

どれもこれも木造建築でポピュラーだった施工方法なのに、今はやってのける職人さんが非常に少ないという。
火事があっても大火の広がりをとめ、質感も風合いも抜群、壁としての強度もあるし申し分ない。
なのに・・・

アナタとワタシが住む世界は、時が進むスピードがかなりおかしい。
2倍3倍の濃度で針を進めなければならない。
手間がかかり効率が悪い土壁づくりなどは、やはり敬遠され続けることになるのか。

ゆっくりとイケルモノとして呼吸がしたい。
本当は、小さな家に自動調湿作用に優れた土壁を施したいのだが・・・

主人公ツァラトゥストラはどう語る?
古代ペルシャのゾロアスター教の土壁はまだ生き続けているのか?

アナタとワタシが信じる真実や善行、美徳を、これからもずって原形のまま追求し続けていってもいいのだろうか。ふと立ち止まる。
「そんなもん、あってたまるか、あるはずない!」とニヒルな態度で誰かが主張する。

gomagoma が所有する腕時計は巻き戻しができない。
電池も不要、勝手に誰かが針を動かす・・・死ぬまで、廃棄されるまで自動更新か!
身体が他動のように斜めに傾斜する。直立ではいられない。

建築中の家は、最高のものを目指したい。
けれど史上最強の器を創り出すことなんて不可能じゃないか。
「これからどう生きる?」とか「何に向かって進むの?」といった不毛な問いが攻め込んでくる。

あ〜まいった。
今、ツァラトゥストラの声を聴こうとしたら、これは大変なことになりそうだ。
「神の生死」について考えることは今後の宿題ということにしておこう。
もしも調整作用のある土壁が間に入ってくれたら、少しは生きやすくなりそうなのに。

土壁に聴こえるツァラトゥストラの声は現代でも「厳しくもあり、優しくもあり」・・・か。
青年期のニーチェならどう答える?

言葉の解説

カーペンター

土壁とは土を使って作られた壁のことをいいます。これは左官材のひとつで、色のついた土にすきや砂などを加えて水で練った物を上塗りしたものをいいます。この壁は「塗壁」「日本壁」「左官壁」とも呼ばれ、 種類として聚楽や漆喰壁・珪藻土・錆土・浅葱土などがあります。

フィロソファー

ツァラトゥストラとは、古代ペルシアの宗教であるゾロアスター教の教祖の名前のことをさしています。 ニーチェ が描いた作品では、主人公である孤独な哲人をツァラトゥストラと名づけ、彼の教説というかたちで自らの思想を表現していきました。 この作品を「ツァラトゥストラはこう語った」といいますが、ゾロアスター教とは関係がないということです。

ワタシのツァイガルニク効果は永遠に「露草のように生きていけたら・・・」
【 浅葱色のアナタ、勿忘草のワタシ 〜gomagomaの色立体から〜 】

gomagoma も「露草のように生きていきたい」
どうすれば忘れてしまえるのでしょうか?
もうとっくに時効はむかえているはずなのに、あの頃、あの場所で、あの人たちと超えることが出来なかった事柄。

大きな宿題を勝手に作って放置したままになっている。
「もういいんじゃないのか」とみんなは思うだろう。
「こんなことしたって無駄だ」と。

本当にそうだろうか?
どうしても続けたくても続けられないことってあるよね。
それで良いと思っていたし、おそらく今のワタシにとっても中断したことは何ら問題ない。
そう思う。

露草は年中何処かで生き続けている。
自分自身の強さを主張することなくただ群生している。

何処かで誰かの色に染まってみようと試みる。
いったんは相手が希望する色となり染まってみせる。
でも簡単に染まりきれるものじゃない。
ただ相手の下絵をトレースするお手伝いしか出来ないのだ。

「露草色って爽やかで、いい色ですね」と褒められる。
 〜 万人ウケするように頑張っています 〜

でもワタシはアナタとは全く違う。
これからも結局ワタシはツァイガルニクでやっていくのです。
自分の課題は自分の根っこがイヤというほど記憶している。
「露草のように生きていけたらいいのに・・・もっと楽なのに」
だけど・・・これからもしたたかに自分の色を探求する。
決意。

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