露地のロゴス:「思っていたよりも頑丈そうで何よりです」

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露地のロゴス:「思っていたよりも頑丈そうで何よりです」

中門をくぐりぬけ、言葉を縫うように石を渡る。
今度は「あ」からはじめようか、やっぱり・・・いろはの「い」からはじめようか。
アルファベットの「A」なんかもいいかも知れない。

露地のロゴスがアナタとワタシを覚醒させる。

校倉造りの館が見えてきた。ここに住もうか、どうしよう。
露地のロゴスが石の響きとなって音階を創造する。
gomagoma の造形には今、パトスが溢れてきている。

数寄屋から小川が流れ蹲踞(つくばい)がキツツキのように鳴く。
そして、この露地から無限の庭園が外海へと放射する。
だんだんミンナの小さな家が見えてきた。

真新しい香りがミックスされている。
多種多様な木材たちはこれからも共存し、柱と屋根、壁をガッツリつかみタッグを組む。
「思っていたよりも頑丈そうで何よりです」

ワタシの「ロゴス&パトス」が仲良く肩を組みながら語りはじめた。
外観が見え始めている、もう少し、もう少しだから・・・ね。

言葉の解説

カーペンター

露地(ろじ)とは数寄屋(すきや)に付属し配置された庭園のことをいいます。千利休は「草庵寂莫の境をすべたる名なり」と説きます。
一般的な構成は、露地口から数寄屋への苑路を主とし、それを区画して寄付、中門、待合、雪隠(せっちん)、蹲踞(つくばい)、灯篭、井泉などの設備を配置します。

露地(ろじ)
フィロソファー

ロゴスとは、ギリシャ語で、「言葉・理性」をさしています。
また、古代のギリシャ哲学やスコラ学では、世界万物を支配する理法・宇宙理性というように理解されています。 これに対してパトスとは、心の感情的な側面を意味し「激情・情熱・情念」と訳されています。

アナタとワタシのロメオとジュリエット効果「逆境に立つ緑青のサビが魅力的です」
【 浅葱色のアナタ、勿忘草のワタシ 〜gomagomaの色立体から〜 】

逆境に立つほど燃えやすいもの・・・
反対されると傷ついてしまうもの・・・
お膳立てされすぎると嫌になってしまうもの・・・
自分で見つけて熱中できるもの・・・あれこれ

gomagoma もそんな日常を繰り返しています。
時には「もっと反対してくれないかな〜」とストッパーの役割を要求してしまったり。
随分、勝手気ままなことばかりしています。

これから何処に流れていくのか見当がつかない川の流れ・・・
枯れることのない水の深さ・・・
緑青の混濁した生物たち・・・どれも嫌いではないのです。

酸化し燃えることがある金属が空中に分散する時、それがチャンスです。
求心力のない拡散状態が今、許可されている今こそ見つけたい。
拠り所のない不安や悩みがアナタにもワタシにもあるでしょう。
でも解決の糸口なんて簡単には見つからない。

ロメオとジュリエットには大きな壁面があった。
ぶつかれば反作用で何倍にも跳ね返ってくる強靭な何かがあった。
この反作用のエネルギーとともに酸化し燃え上がる情熱もあった。
でも彼らは熱すぎて尽きてしまったが・・・

青年が大人になる時、危険が襲いかかってくる。
逃げれば逃げるほど追ってくる。
取り除きたくても離れないサビ・・・

サビはこの星で生きるモノの宿命として発生する。
面倒がらずにサビとも共存し、燃え尽きない程度の緑青として流れる川で泳いでいきたい。

今「gomagoma・・gomagoma・・」と呪文を唱える。

五分五分の心で分け合って。
アナタからワタシ、ワタシからアナタへ・・・

あかるいほうへあるく
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