コラム【り✖️リ】の物語:竜胆色(りんどういろ)の群生たちへ告ぐ「今、リンゲルマン効果に身を委ねているのは誰だ!」

竜胆色(んどういろ)

竜胆色(りんどういろ)は、竜胆の花のような薄い青紫色のことをいいます。 この花は日本の山野に自生するリンドウ科の多年草で、日本の秋を代表する植物です。小さく可憐な花々は古くから日本人に好まれ、色名も平安時代の頃から重ねの色目として用いられてきました。 竜胆の根はとても苦いといいます。まるで「竜の胆」のようだと例えられていたとのことです。

ンゲルマン効果 Ringelmann effect

リンゲルマン効果とは、単独で作業するよりも集団で作業する時の方が、一人あたりの作業量が低下するという現象をさしています。この効果は「社会的手抜き」と同義であると考えられています。リンゲルマンは被験者にロープを引っ張らせるという実験を行っています。結果は8人で引っ張った場合は、一人当たりの引っ張る力は単独で引っ張った場合の約半分になるということが明らかになりました。
人は十分な人員が確保されると、単独で何かをなす場合よりもかなり省エネになってしまうということでしょうか。

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竜胆色(りんどういろ)の群生たちへ告ぐ「今、リンゲルマン効果に身を委ねているのは誰だ!」
【 浅葱色のアナタ、勿忘草のワタシ 〜gomagomaの色立体から〜 】

竜胆(りんどう)たちへ告ぐ。
「今、手を抜いて生きてはいないか」
少しペールがかった青紫色のアナタとワタシ。
コピーされた野生種の仲間たちと同じ風向きで揺れている。
とても楽だ。両端にもたれかかっても倒れることはない。
同調・・・

竜胆色(りんどういろ)の群生たちへ告ぐ。
「今、リンゲルマン効果に身を委ねているのは誰だ!」
それは恐らく gomagoma を含むすべての人々か。
無意識なるリンゲルマン効果ほど恐ろしいものはない。
「約半分しか生きていない」ということだからだ。

いつも全力で走ってばかりでは「竜の胆(=心臓)」が破裂する。
いつも社会的な手抜きでさらりと通過してばかりでは、すっかり自分を見失ってしまう。
どちらをとっても生きづらい・・・

竜の胆は良薬のごとく苦い経験になることもあるだろう。
「必死になって馬鹿みたい。こんな失敗するとは・・恥ずかしい」ということもある。
アナタとワタシが秋を迎え、そろそろ冬に突入する頃、リンゲルマンは囁くだろう。

「今までとった無責任な態度、行動を改めよ。過去の失敗を悔いることはない。ただ隣人や家族に委ねすぎた案件はなかったか今一度、確認作業をしてみてほしい」

同じ色、同じ形、同じ香り、同じ土地で群生する竜胆は確かに美しい。
でも、一つ一つの花やつぼみ、葉には多種多様な自脈が確認されるはずだ。
ワタシ自身の心拍は、自脈としてカウントするほかない。1、2、3、4、5・・・

時には余裕で100を超え、破裂しそうな自脈。
ある時は少しリンゲルマン効果に便乗し、リラックスして徐脈。
だから常にマックスな時間を過ごさなくても良いだろう。

群生の中の1(イチ)・・・
立ち位置を見失うことだけは避けて通りたい。
今日も心して呟く。
「脱リンゲルマン! ・・脱社会的手抜き!」

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