濡れ縁のヌース:「酔いどれに混じる素面の顔を装っていたい」
小さな家には小洒落たお庭を設けたい。
そして縁側を回廊のようにしつらえて。考えるヒト・・・
雨ざらしになるな〜 濡れ縁だと。
手入れは大変なんだろうか?
アナタとワタシが濃縮する時、内部と外部が融合する。
やはり濡れ縁がピッタリ。そしてフタリ、考えるヒト・・・
遅ればせながら朝日がさすとき、ジタバタしながら夕日を落とす時、この場所が必要になる。
濡れ縁のヌースはこれからどのように色彩を変化させていくのか。
少し楽しみになってきた。
一瞬にして観る、識別する、嗅ぎ分ける・・・gomagoma もそんな能力が欲しい。
「酔いどれに混じる素面の顔を装っていたい」
ふざけ、おどけているけど、真顔のワタシが内包する理性。
だから、考えないふりして感じ続けるヒト・・・
縁側には、いろんな作り方がある。
本来ならば正座をするために、畳を巻き込んだ広縁が重宝しそうだ。
これを入側(いりかわ)というらしい。
まるで城や武家屋敷の回廊みたいだ。
gomagoma は、そんな格式ありそうなものではなく、しょっちゅう風雨にさらされ常に自然(じねん)を感じさせてくれる場が欲しい・・・
家を建てること、物事を弁別して生きること、自身の感覚を鍛えること。
すべて全身で感じ、考えるヒト・・・
言葉の解説
濡れ縁とは雨ざらしになってしまう外側の縁側のことをいいます。 これは室内にあるものではなく家の外にあるため、雨が降れば濡れてしまうことから「濡れ縁」と呼ばれています。
ヌースとは「心」「精神」「理性」「知性」を意味するギリシア語で、アナクサゴラスは,無秩序な質料に秩序を与えて世界を形成し,合目的的に行為する作動因としてのヌースを措定したといいます 。
ヌクレオチドからのメッセージ「濡羽色の黒髪を復活させてもいいんじゃない?」
【 浅葱色のアナタ、勿忘草のワタシ 〜gomagomaの色立体から〜 】
今日も烏(カラス)がやって来た。
いつもよりもサイズが小さいぞ。生まれて間もない子ガラスか・・・
まるで産毛が残っているような毛羽立ち、なんだか可愛い。
お母さんからはゴミの日の食糧調達方法を学んだの?
珍しく濡羽色のロン毛の人がやって来た。いつものシャンプーが大変そう・・・
毎日洗うとこれは長時間の手入れが必要になるわ。
成人した烏がステップを踏んで児童公園へやってきた。
木々に何やら小さな実が育っているようだ。羽を広げた隙間から青空が見える。
綺麗だけど集団で近づいてきたら迫力がありすぎる。
ちょっと怖い。
彼らは何を目的に生きているのだろうか。そもそも目的なんかないのかもしれない。
いつものように食べていけたらそれで十分なのか・・・
濡羽色の羽は泥染の黒よりもさらに艶やかで、宝石に近い様相をしている。
現代科学では100%の黒色はないと考えられているけれど、この世に存在する BLACK でピカイチと言っても良いだろう。
烏は何かを告げにくるという。
以前の gomagoma にとって烏のお出ましは、少し背筋が冷ややかになるような不吉な存在だった。「死を告げる鳥」という印象さえ与えてしまう。
損な役割を任せられたお気の毒な存在でもある。
人間のゴミをあさる以外に何か悪いことをしているのか? 濡羽の烏たちよ。
何もしていない。
彼らは自然界で伸びやかに寿命を全うしたいだけだ。
しかしこの世の摂理から反する事案がふきだしそうな時、彼らはやってくる、横切ってくる。
そしてワタシやアナタに大事なメッセンジャーを運んでくるのだ。
そろそろ濡羽色の髪を復活させ流行らせても良いのではないか?
アデニン、チミン、グアニン、シトシン・・・塩基の配列で変更不可能な遺伝子たちよ。
今こそ。
コメント