コラム【も✖️モ】の物語:もう少しモラトリアムを堪能したい「桃花色を屋根裏部屋に収納する方法」

桃花色(もはないろ)

桃花色(ももはないろ)とは、美しく咲く桃の花のような淡い紅色のことをいいます。色調は鴇色(ときいろ)よりもやや淡く、桜色よりも赤みが強い色になります。
この色は女性らしい色合いということで、江戸時代には女性の肌着や裏地によく使われていたそうです。
桃の花は、ほんのり紅をさしたほっぺのように可愛く、少しおぼこい印象さえ感じられます。そう思うのはgomagoma だけでしょうか・・・

ラトリアム = moratorium

モラトリアムとは元々、経済学の用語で、災害や恐慌などの非常時において債務の支払いを猶予すること、あるいはその猶予期間を意味することだったそうです。
エリクソン(Erikson,E.H.)はこの言葉を青年期の特徴に当てはめて、青年期を心理社会的モラトリアム(psychosocial moratorium)と呼びました。いくら身体的な成長を遂げていたとしても、それだけでは豊かな社会生活を送ることはできません。特に現代社会では複雑な産業構造の中、大人として自立した生き方をするには、それなりの時間と経験が必要となります。このモラトリアムの間には、現実社会とは一定の距離を保ちながら世間の雑事に支配されることなく、自由な精神で過ごすことが許されるという一面があります。
そういった期間に試行錯誤しながら、やがて一人前の社会人としての能力や意識が身につきモラトリアムが終結すると考えられています。
今、アナタとワタシは、このモラトリアムの渦中にいますか?
それとも・・・

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もう少しモラトリアムを堪能したい「桃花色を屋根裏部屋に収納する方法」
【 浅葱色のアナタ、勿忘草のワタシ 〜gomagomaの色立体から〜 】

あかりをつけました、ぼんぼりに、お花をあげましょ桃の花

もうそろそろ gomagoma のモラトリアムも終盤を迎える頃か・・・
このまま大人になっても大丈夫か!
本音を言えば「もう少し moratorium を堪能したい」のです。

幼稚園のもも組の皆んなは元気か? もう大人になってしまったのか?
中には結婚した人もいるかも知れない。仕事は忙しすぎたりしてないか。
パワハラとか大丈夫か・・・
人の心配をする前に、ワタシはワタシの現状を見つめることにエネルギーをさいたほうがいいだろう。そんなのわかっている。

こんな時代は生きづらい。選択肢が多すぎる。誰か「これでいいよ」と言ってくれないか。
アナタもワタシも同類だとしたら、それなりの仲間にはなれるけれど直接手助けはできない。
「自分で探すほかないか・・・」

あの雛人形は一体誰のものだったのだろう?
もしかしたらモラトリアムな人の所有物だったのかも知れない。
確かピンクの花が備品にあったな〜

でもそれは桜と橘で桃花ではない。「左近の桜・右近の橘」とも呼ばれているらしい。

桜か・・・まだ咲きそうもないな〜
「自力でツボミを育て、春に備えろ」と誰かが叫んでいる。
まったくもって大人になるまでの時間が長過ぎる。
でもいいんじゃない?
いつか春が来て桃花色の着衣が似合う人になるはずだ。またそれが似合う人に出会うはずだ。

あかりをつけましょぼんぼりに、お花をあげましょ桃の花  と
歌いながらしかるべき季節が到来するまで、雛人形は屋根裏部屋に収納することにしよう。

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