滅紫(めっし)
滅紫には二つの読み方があります。以前にもコラム【け❌ケ】で紹介をさせていただきました。今回は「けしむらさき」ではなく、別名「めっし」について掘り下げてみたいと思います。
これらは全く同じ色名ということですが、何かが違うと gomagoma は考えています。
アナタはどちらの呼び名がお好きですか?
この色は灰みのある暗い紫色のことで、赤や紫の存在感はほとんどありません。
むしろこれは「黒」ではないかと、今でも思うのです。
滅紫(めっし・けしむらさき)には3種類のバリエーションがあるといいます。
深滅紫、中滅紫、浅滅紫、どれも紫草の根によって染色されたもので、低温なら葡萄のように鮮やかな紫に、高温なら灰色がかった暗い紫になるそうです。
この滅紫は90度以上の高温で染められた色・・・
なんだか厳しい関門を通過した色のように感じます。
滅紫の語源をイメージし感じ入る。
段々と黒っぽい「めっし」が雅で希少性の高い「ムラサキ」に見えてきました。
メンタル・リハーサル = mental rehearsal
「メンタル・リハーサル」とは現実の行動の実践に先立って行う心的なリハーサルのことをいいます。これは来たる本番に備えて、精神状態を最高の状態にもっていくために、どのように行動すべきか、自分の頭の中でしっかりとイメージすることで、良好なパフォーマンスを心の中でイメージし成功へと導くものです。和製英語である「イメージ・トレーニング」という言葉は日常的によく使用していますよね。これはほぼ「メンタル・リハーサル」と同意義のものとして用いられているといいます。
みんなのメンタル・リハーサル「滅紫(めっし)の羽ばたきよ、再び」・・・鴇色(ときいろ)が舞う空に思うこと
【 浅葱色のアナタ、勿忘草のワタシ 〜gomagomaの色立体から〜 】
鴇色(ときいろ)が舞う空に思うこと
鴇の風切羽の色に似た黄みがかった優しい桃色が大好きです。朱鷺色(ときいろ)とも、時色(おいろ)とも呼ばれているのですね。ニッポニアニッポンという鳥。 ワタシとアナタに勇気を与えてくれる羽を持つ、朱鷺(トキ)。
日本うまれの鴇色さんは、”キンちゃん”1羽しかいなかったのですね。
一人ぼっちで仲間のいない究極の孤独感・・・よく耐えて生き延びてくれました。
gomagoma は紅花や蘇芳で染められたこの鴇色(ときいろ)がずっと愛おしい。
これからもずっと・・・
絶滅しそうな羽根を再生してくれた力強い存在です。鴇は・・・
たとえ黒に近い滅紫の空が生活の大部分を占領してしまっても、空を舞うメンタル・リハーサルさえ諦めず続ければ大丈夫。
ワタシはそう思ってきたし、これからもアナタとそうありたい。
紫がかった中滅紫は朝焼けを目前に控えたボーダーの色です。大昔からある伝統色で「滅することのないムラサキ」です。
少し起床時間が早かったニッポニアニッポンは、地球(ちきゅう🌏という名の星)の行く末を占った。
大丈夫だと言ってほしい。たぶん大丈夫だと言うだろう。
「絶対大丈夫だ」と言って羽く。イメージ通りにいく。
誰に遠慮することなく羽根を広げ、孤独を堪能し、再び飛べ!
でも今は、リハーサルを細々と繰り返しながら、疲れた羽根を休めよう。
「けしむらさき」のコラムはこちらです
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