コラム【か✖️カ】の物語:樺色の森はカクテルパーティ

樺色(ばいろ)= deep reddish orange

樺色(かばいろ)は別名バーンオレンジと呼ばれています。
色は赤茶ががったオレンジをしています。
この色は桜の樹皮の茶色から命名されたそうで、蒲色と書くこともあるそう・・・
蒲の穂も、こんな色をしているらしいです。
レンガの色もこんな感じで日常よく見る色だけど、「かばいろ」という言い方をする人に出会ったことがないな〜

クテルパーティ効果

カクテルパーティー効果とはたくさん入り混じった音の中から、自分自身にとって「気になる」「大切な」、時には「嫌な」情報をピックアップして、無意識に選択することができる脳の働きのことをいいます。 これは1953年にイギリスの認知心理学者のコリン・チェリー によって提唱された現象だそうです。
人には音声を選択的に聴取する力があります。
それも必要な音声だけをチョイスする選択的注意というもので、不思議な機能でもあります。本来ならば、聞こえるものは全てインプットされるのでは・・と考えるのが普通ですよね。
もし雑踏の中、全ての音声が両耳からストレートに入ってきたら、これは大変! 疲れ切ってしまいます。
人はほどよく脳機能を温存しつつ、必要不可欠な情報を逃さないよう暮らしている。
高機能な能力だと gomagoma は思うのです。

目次

樺色の森はカクテルパーティ
【 浅葱色のアナタ、勿忘草のワタシ 〜gomagomaの色立体から〜 】

学校で先生が「静かにしなさい!」と大声を出す直前の様子を想像しよう。
チャイムが鳴った。
でも私たちは休み時間の終了を自覚することなく話し続ける。
先生が教室に入ってきていることも全く気づかず話し続ける。
各所でバラバラのことを話し続けて盛りあがっている。
でも自分と直面している友だちの声しか聞こえない。
これぞカクテルパーティ効果だ。

先生がさらに「静かにしなさい!」とリピートする。
でもパーティは止むことはありません。
とっ、突然「今日はテ・・・」と矢を放つ。
不穏な空気が教室の隅々まで浸透し、雑踏の音声はミュートの状態になる。
「今からテストをします」宣言だった。
自分にとって重大な宣言は決して聞き漏らすことがないものです。
動物(犬? 人間?)ってすごいな〜と思います。

実は gomagoma は春の桜の花びらよりも、桜の木の根や樹皮に興味があるのです。
一見、赤茶色に見える樺色はオレンジが混ざっているという自覚に乏しい。
太陽が差し込む場所にいることも忘れてしまいそうだ。

今、森の中にいる。
森は鮮やかな緑ではない。樺色の森である。
上を向くと太陽や新緑の青を知ることもできるのかもしれないけれど・・・
森の中では背丈から下の部分しか見ないし、見えない状態になっている。

自分だけではないらしい。森がざわついてきた。
聞き取りにくいけど、何か有益な情報がないだろうか。
無意識に生きていても、いつか光が差したようなヒントが入ってきてほしい。
そんな日が来るのだろうか。
森には人が多すぎて消耗する。
でも仕方ないので、しばしパーティを楽しむことにする。
毎日。

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