コラム【き✖️キ】の物語:ギャングエイジの大動脈 〜路地裏の世界はいつも銀鼠〜

銀鼠(んねず)= light gray

銀鼠(ぎんねず)は別名シルバーグレイといわれ、銀の色からついた名前だそうです。
「銀」は皆さんもご存知のとおり、金属として独特の光沢を放っています。
昔からキラキラ光る明るいグレイは gomagoma の好きな色の一つになっているのです。

ャングエイジ

児童期後期の頃、同性の間で仲間意識が急速に芽生えて独自の規範を持つ集団が成立します。この集団の結束は大人顔負けの凝集性や閉塞性を持っていて、常にそれを維持しようと努力します。
この極めて強い団結力は共通の行動や興味関心に支配され、次第に暗号や秘密を持ち始め、ギャングさながらのグループへと変貌します。
すごくエネルギッシュな時代です。

今の時代ならば子どもが徒党を組んで全力で遊ぶチャンスは乏しいかもしれませんね。
でもオンライン上で何か共通の話題やゲームで盛り上がることはあるのではないでしょうか。本来であれば最も自由を謳歌できる時代、ギャングエイジは大事な通過点なのですが・・・

目次

ギャングエイジの大動脈 〜路地裏の世界はいつも銀鼠〜
【 浅葱色のアナタ、勿忘草のワタシ 〜gomagomaの色立体から〜 】

路地裏の世界はいつも銀鼠

ランドセルを背中いっぱい背負って校門を飛び出す。
通学路を急旋回、右折して鼠色の路地裏に滑り込む。
ここは商店街の舞台裏、幅五十五センチの犬走り、いや鼠走りである。
子鼠が通る動脈は大人が全く存在しない銀鼠の世界である。

商店街には銭湯がある。
下駄箱五十五番が gomagoma の指定席。
さびれた暖簾をくぐり、右手で引き戸を左にググッと寄せ、開門。
まだ誰もいない。
チャンスだ。
急ピッチで衣類を全部剥ぎ取って大浴槽へダイビング。
ここぞ、銀鼠の世界!!

【 成人した gomagoma の回想録から 】

一番風呂の温かさは令和の時代になっても、程よい生き物の温度なのでしょうか。
銀鼠の世界とは大人から隔離された子どもだけの世界だったと思います。
放課後は学校から帰ると、まずは遊ぶことに集中し猛ダッシュで駆け抜けていたように記憶しています。
青年期をむかえ、やるべきことに追われる日々の到来前の貴重な自由時間でもあったと思います。
gomagoma に関しては、友だちと遊ぶ前に「ひとっ風呂」浴びているところがちょっとおかしく個性的なところでしょう。

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