稲妻金物のイデア:喰らいつく、共鳴する、堪える、探しだす

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稲妻金物のイデア

稲妻が天空を斜め走りする時、美のイデアがそこにある。
角丁子形の金物が床の間に存在する時、そこには事物の本質を際立たせる助っ人がいる。

ワタシは今、天井付近に枠取りされた世界で生きている。
全く自信がないから無双四分一(むそうしぶいち)の小さな空間を頼りに稲妻走りの釘をこっそり仕込ませている。
これで落下することは回避できそうだ。

そこにいるアナタ。
gomagoma に価値ある範型を、理念を、観念を授けてくれないか。
「やっぱり自信がないな〜」

喰らいつく、もがく、挑戦する、失敗する、復活する・・・
見つける、加わる、共鳴する、怪我をする、回復する・・・
留まる、熟成する、呼吸する、堪える、ワタシを知る・・・

たった一つの稲妻金物の引っかかりがアナタとワタシのイデアになる。
これからも濁りに屈することなく、心地よい感触の木木を探しだす。

言葉の解説

カーペンター

稲妻金物とは角丁字形の金具で、床の間に軸などを掛けるのに用いるもののことをいいます。これを天井回り縁下に取り付けた無双四分一などに仕込んでいきます。

稲妻金物
フィロソファー

イデア(idea)は、哲学用語として「理念」や「観念」という意味をさしています。一般的には「考え」「見解」「着想」・・・というように訳されています。大抵は「アイデア」と表記されることが多いかと思います。

苺畑でイニシエーション
【 浅葱色のアナタ、勿忘草のワタシ 〜gomagomaの色立体から〜 】

苺畑でイニシエーション

「苺って本来、赤でしょう?」
赤いものといったら林檎とか苺が定番だし、なんか違うような気がするな〜
この苺色。
加熱してませんか? お砂糖混ぜてませんか? スプーンで潰してませんか?
誰ですか? 紫色を混ぜたのは!!
gomagoma が子どもの頃に求めていた「赤い色」はもっと鮮やかなものだったと思います。
乳幼児は「赤」が大好きです。
視覚機能の成長過程で好んでこの色を長く注視します。
いつしかアナタとワタシの苺畑は幼稚園や学校、会社へと変化していきます。
ワタシたちは何度となく襲ってくる危険をギリギリすり抜けながら生き続けているともいえます。
赤い群衆の中で、赤ちゃんは本来の赤色を少しずつ放棄し、強くなっていきます。
時には怪我をして内出血することもあります。
そうか。
小さな怪我の数々が紫色となって残ってしまうのだろう。
そしてクレヨンや色鉛筆で見る「赤」は「苺色の赤」に変色していく。
これは少しずつ大人に近づくということかもしれない。

苺畑が私たちの生きる世界だとすれば、時には手痛い経験も必要だろう。
通過儀礼が少なくなった現代社会では、小さなイニシエーションをも大事に扱っていくことが求められる。
少し濁ったような赤。
これからは苺色も身にまとっていかなくてはならない。

いるかのしま
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