コラム【ふ✖️フ】の物語:藤紫の時代の産物「一度でいいからフローな体験で、イチオシの作品を創ってみたい」

藤紫(じむらさき)= wistaria violet = bright violet

藤紫(ふじむらさき)は、藤の花のような明るい青紫色のことをいいます。この色は平安時代の頃から女性に人気のある色で、高貴な色の象徴とされていました。藤の花はマメ科つる性落葉樹で、春に房のような美しい花を咲かせます。
「藤」も「紫」もとくに女性に人気のあった色でしたが、染色の名が世の中に広まっていったのは江戸時代後期からということです。また、藤紫という色名が定着したのは明治時代になってからのことで、夏目漱石が正岡子規におくったとされる俳句や、樋口一葉の作品に登場するヒロインなど、文学作品に多く藤紫が使われています。

ロー体験 = flow experience

フロー体験は、ハンガリー出身で米国心理学者であるミハイ・チクセントミハイ ( Mihaly Csikszentmihalyi ) によって命名された用語です。これは何かに夢中になって他のことを忘れる状態のことをいいます。
フロー体験の構成要素には、以下の状況が考えられているそうです。

専念と集中:他のことが気にならない。
自己認識感覚の低下:自分のことも気にならない。
活動と意識の融合:思ったことが即座に実行できる。
状況や活動を自己制御感覚:自分でコントロールしている感覚を持つ。自分の行動に対して結果が自分の思い通りになる。
時間感覚のゆがみ:時間を忘れる。
内的報酬:活動に本質的な価値を感じる。あるいは活動自体が非常に好きであり面白い。

これらの状況は日常的に体験できるものではないと思いますが、凄まじい集中度ですね。私たちもこんな濃縮された時間を過ごせたら、創造性や生産性が高い何かを成し遂げることができるのでしょう。「ゾーンに入った」という言い方をする人もいますもんね。

目次

藤紫の時代の産物「一度でいいからフローな体験で、イチオシの作品を創ってみたい」
【 浅葱色のアナタ、勿忘草のワタシ 〜gomagomaの色立体から〜 】

「残念ながら今のところ、ゾーンに入る気配はないです」
これからも何かを成し遂げるだけの自信が正直ないです。
だから藤紫のセーターなど着て、越境するのも良いかも知れません。

ワタシの現状、アナタの未来、今後の方向性など特別に見ようとしなくても構わないのです。
時間はスリップしている。身体と心が自動操縦状態で延伸していく。行く先も不明なのに・・・不安や心配が全くない。あるのは今という瞬間の充実感だけだ。
なんとでもなる。なんにでもなれる。そんな途方もない自信・確信が突然、天から降ってくる。

滅多にはないけど、gomagoma にもフローな光が射すことがある。
手先が滑らかだ、突っかかるバリアもない。あるのはスムーズな体感と前頭葉と指先の連合だけである。
これは凄い能率的な動きといってもよい。まるで式部や漱石のように・・・

誰でも生きている間にフロー体験を経験してみたいだろう。
たぶん、それは可能だろうし、すでに何回も経験済みの人もいるかも知れない。
時間を忘れて気がついたら周りは藤紫の静けさ・・・ということもある。

「一度でいいからフローな体験で、イチオシの作品を創ってみたい」と思いませんか?

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