コラム【え✖️エ】の物語:江戸紫さまのエピソード「パープルな朝がやってきた」

江戸紫(どむらさき)= dull purple

この色は江戸時代に武蔵野で自生していた紫草で染めたものらしい。
江戸紫は青みの強い紫で、少し濁った感じになっている。
嫌いではないけど、この色を身につけることはまだまだ難しそう。
花言葉は「安定・洗練・芸術的才能」という意味があるという。
gomagoma にはちょっと早い色のような気もする・・・
これからは品格ある立ち振る舞いを心がけ
「人格者? 犬格者?」と呼ばれるその日まで大事に取っておきたい色なのです。

ピソード記憶

エピソード記憶とは自分が経験した出来事に関する記憶のことで、「いつ? どこで? どんな?」体験をしたのか、その時わいてきた感情はどんなものだったのか・・・をストックしている記憶のことをいいます。
一言でいうとこれは「思い出」です。
生きていると良いことも悪いこともローテーションでやってきます。
時には忘れてしまいたくなるようなエピソードに押しつぶされそうにもなりますが、そういうものに限って忘却することは難しいですよね。
もし自分の中にある記憶がシステムエラーか何かで全て失われたら、自分自身の輪郭がわからなくなる。
それは怖くて辛いことです。

目次

江戸紫さまのエピソード「パープルな朝がやってきた」
【 浅葱色のアナタ、勿忘草のワタシ 〜gomagomaの色立体から〜 】

江戸紫の服を着用している人や犬はあまりいません。
いえ街では皆無に等しいかもしれません。

ちょっと待ってください。
たまたま gomagoma だけが偶然見かけないだけで、にわかに流行している可能性もあります。
この紫は青がベースで少し赤を混ぜ合わせた時に作り出すことができる色です。
名前が「江戸紫!」とちょっと粋な感じになっているので敷居が高くなっているのかも・・・

闇夜から朝日が昇り始めるほんのわずかな時間に江戸紫を薄めたような「パープル」が現れることがあります。
もう何年も見ることはできていませんが、希望が湧いてくる直前に隙間の時間と空間を盗むかのようにひょっこりと顔を出す色です。
江戸紫さま・・・といっても良いかもしれない。
ひどく落ち込んだ時に「あなたにも良いところはある。あなたらしい術や才能もどこかにあるはず!」と励まされたような感覚がある。
これだ。エピソード記憶だ。江戸紫さまの。
色は記憶を洗練し濃縮させ固着させる機能があるのではないだろうか。
青年 gomagoma にとっては渋めの色だけど、決して悪くない色だと思う。

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