Developmental Psychology– category –
-
Developmental Psychology
子どもと親のこころを支える(10):人間の情緒を支配する脳のテンプレート
人間の脳について 文献からの情報 左の前頭皮質は一般的に陽性感情を支配していて、幸せで陽気で希望のある人は、こちらがより活発であると考えられています。 抑うつ的な子どもや大人は、右の前頭皮質がより活動的で、左脳の活動がより少ないことが示され... -
Developmental Psychology
子どもと親のこころを支える(9):生物として人の最早期の体験の重要さを学んでみる
生物学で考える人の脳について 人が誰かと関わる習慣やパターンは、とても幼い頃のほとんど生物学的・生理学的な枠組みがベースになっていると考えられています。でも私たちは自分自身のパターンを意識することはめったにないでしょう。 早期の人間の脳は... -
Developmental Psychology
子どもと親のこころを支える(8):アタッチメント理論(ボウルビィの愛着理論)について考える
霊長類のアタッチメント 霊長類を母親から離すと、最初は抵抗するけれど後に絶望を示すようになります。そして最終的には感情を示さなくなってしまう。ボウルビィは、乳児−母親の1体1の関係の重要性を課題にしていたということで、他のアタッチメント対... -
Developmental Psychology
子どもと親のこころを支える(7):私たちのミラーニューロンは?
ミラーニューロンとは ミラーニューロンは、他者の経験を内側から理解することを可能にします。これは共有できる相互理解がいかに発達するのかを説明してくれるもので、人間同士が強力なつながりを形成する上で関連深いものと考えられています。 脳の左半... -
Developmental Psychology
子どもと親のこころを支える(6):「夜泣き」に特効薬があればな〜
赤ん坊の「泣き」について 泣くことは一般的な霊長類の合図なのかも知れません。でも・・・泣く量については、ほとんど差がなくても親にとって泣かれることに対する衝撃はさまざまです。夜泣きに対する保護要因は、協力的なパートナーがいること、妊娠期間... -
Developmental Psychology
子どもと親のこころを支える(5):生半可な気持ちで子育てなんかできない
赤ん坊が動揺していたら・・・ 乳幼児が何かあって動揺していたら、養育者はしばしばその子と同じような声を出すことで共感的理解を示そうとします。この行為を「マーキング」(Gergely & Watson,1999)と名づけています。 マーキングは、怒りや悲しみ... -
Developmental Psychology
子どもと親のこころを支える(4):オキシトシンの作用に助けられ
時間をかけながら発達心理学の文献を読み進めています。すると夢の中で昔を回想するような場面がたびたび登場するようになって朝の目覚めはちょっと葛藤的な印象になっています。 親子の関係性の中で生まれてくるものとは 愛犬を抱いているといつも心地よ... -
Developmental Psychology
子どもと親のこころを支える(3):妊娠中のストレスが胎児に与える影響とは
命の始まりで経験していること 胎児は母親の心理的な状態に直接の影響を受けていると考えられています。中でもアルコールや化学物質やコルチゾールなどのストレスホルモンは、胎盤を通過して子宮内の胎児に影響を及ぼします。他にも乳児期(生後1年以内)... -
Developmental Psychology
子どもと親のこころを支える(2):万全ではない子育てを振り返って
人の発達は・・・ グレイアム・ミュージックの文献には「人間の発達は常に遺伝的要因に影響されるという生物生態学的観点からの理解をこころにとどめつつも、家族、学校や近隣社会といった子どもを取り巻くミクロなシステム、あるいはよりマクロな社会シス... -
Developmental Psychology
子どもと親のこころを支える(1):その時、その時で一生懸命だったんだよね
私は今、「子ども(娘)」であり、「親」でもあります。数年前までは、保健師や臨床心理士のお仕事をさせていただいたこともあります。それでも皆さんに提示できるほどの経験やモデルにはなり得ていないと自覚しているところです。現在も「これで良いのか...
1